名前の由来 ガビアオキ Aucuba chinensis |
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中国名:桃叶珊瑚 tao ye shan hu |
中国では、桃叶(葉)珊瑚はアオキ属やアオキ科の名称にもなっており、本種が中国でのアオキ属の代表種であることがわかる。
「珊瑚」は赤い実に由来することは間違いないが、波打つ鋸歯があり、厚手で大きな葉なのに「桃葉」と付く理由が解らない。なお、「叶」は 「葉」の簡略体。 |
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「珊瑚」がアオキ類を指すわけではなく、〜珊瑚 あるいは珊瑚〜 という組み合わせで、アオキ属を含めた様々な植物や海のサンゴの名称となっている。例えば「草珊瑚」はセンリョウ、「珊瑚櫻」はナス科のフユサンゴ、「珊瑚花」はキツネノマゴ科のサンゴバナ、「珊瑚樹」は、レンプクソウ科ガマズミ属のサンゴジュ、などである。 |
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ガビアオキ:中国四川省峨眉山に産するアオキ の意味 |
『Flora of China』や『GRIN』によると、四川省以外にも5〜6つの省があげられており、峨眉山が特産地ではなさそうだ。
『園芸植物大事典』の和名は、種小名に基づいて「シナアオキ」となっている。 |
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種小名 chinensis:中国原産の という意味 |
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Aucuba:アオキ 青木 属 |
1775年に長崎出島の商館医として来日し、江戸へ参府して将軍にも謁見したツュンベリーが命名したもの。
当時の呼び名 アオキバ(青き葉)に基づいているが、意図的にか、あるいは聞き違えたものかはわからないが、「アオキバ aokiba」と「アウクバ
aucuba」ではかなり綴りが違う。 |
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アオキ属はヒマラヤから中国、日本に3〜4種あり、アオキ A. japonica Thunb. は日本固有の種で、中国名も「〜珊瑚」とせずに 「青木」である。 |
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