ハマビワ 浜枇杷
Litsea japonica Juss. (1805)
← Tomex japonica Thunb. (1783)
科 名 : クスノキ科 Lauraceae
属 名 : ハマビワ属 Litsea Lam. (1789)
原産地 : 西日本、沖縄、朝鮮半島南部。
海岸の林内に生える。
用 途 : 海岸地帯に防風・防潮用に植えられる。
暖地では造園にも使われる。

雌雄異株の常緑樹。


20番通りがボダイジュ並木と合流する所、ユリノキの先だが、名札が茂みに隠れているのでわかりにくいかも知れない。

@ : 樹形 高さ 5m
樹形といっても・・・。
小高木で地面近くまで枝があってこんもりとしているうえに、手前の雌株と 奥の雄株 2本がかたまりになってしまい、わかりにくい。

         幹の様子 並んで生える二本    2011.1.6
左:雌株、右:雄株。  周りの枝に葉が密生しているので、中は暗い。

春の芽出しから、順に葉や花の様子を追っていこう。
撮影日を記入してあるが、年によってかなりの差があるので あくまで参考に。

              春の新芽        2000.4.15
真っ白い毛で覆われた葉は 銀色に見える。
2009.4.19
しかし 銀の毛が生えているのは裏側だけである。
2009.5.14
毛の色が茶色を帯びてくる。 (90度 回転)
      葉の表側 上:今年の葉、下:去年の葉  2009.5.14
葉の周囲には まだ毛が残っているが、次第に落ちていく。
 
           すっかり展開した葉      2000.5.27


             秋のつぼみ       2 010.9.20

 
            咲き始めた雌花       2000.9.29
葉の周囲に茶色い「輪郭」が見えるのは、 裏の毛によるものである。
 
             雌花のアップ       2000.10.1
雌花にも 仮雄しべ(不完全な雄しべ)がある。


実は 一年間もの長い時間をかけて熟す。
 
             まだまだ若い実      2000.1.21
3ヶ月以上経っても、 実は小さい。
2007.4.29
大きくなってようやく色付いてきたので 中を見てみると、まだ 真っ青。種子も未熟である。7ヶ月が過ぎているのに まだ この状態。


ハマビワの 位 置
写真@ : B8 b 10番通り 左側、標識15番の手前
B8 b 同じ場所、雌株の4mほど奥
 
名前の由来  ハマビワ Litsea japonica

ハマビワ :「沿海地に生えるビワ」の意味。
暖地の海岸の林内に生えるハマビワの葉が、ちょっとだけ? ビワの葉に似ているところから名付けられたわけであるが、ビワの葉と並べてしまうと、ほとんど似ていないことがわかる。

ハマビワは葉脈が目立たず、また葉の縁のギザギサ(鋸歯)も無いため、ツルリとした感じである。サイズも半分以下。
ハマビワの葉 ビワの葉
似ているのは、長楕円形の葉の形ぐらいであるが、新しく葉が出る時の、白い毛に覆われた葉の様子も少し似ている。
ハマビワの新芽 ビワの新芽

 
Litsea ハマビワ属 :
Litseaは漢名に由来しているというが、その漢名や意味は不明である。             『園芸植物大事典』
アジアの熱帯・亜熱帯を中心に400種ある。
 
種小名 japonica : 「日本の」という意味。
原産地の一つを示している
 
ハマビワの名の元である「ビワ」については、別項目を参照のこと。
 
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