| 名前の由来 ビワバアオキ Aucuba eriobotryifolia |
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| 中国名:琵琶叶珊瑚 pi pa ye shan hu ビワバサンゴ |
「叶」は、「葉」の簡略体。
A. chinensis シナアオキ を桃叶珊瑚 と呼んでいおり、中国でのアオキ属は「桃叶珊瑚属」である。「珊瑚」は、赤い実をもつ植物と海のサンゴを表す共通名称である。 |
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| 本種が日本に伝えられた時に、中国名に倣って和名を付けたものと考えられる。 |
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| ビワバアオキ : ビワに似た葉を持つアオキ の意味 |
ビワ Eriobotrya japonica の細長い葉と比べる限りでは、とても似ているとは言えない。
敢えて類似点をあげるならば、
@表の葉脈が凹んでいる
A表よりも裏が白い
ぐらいだろう。 |
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ビワの葉 |
表の葉脈は凹み、裏側は出っ張っている。またビワの裏面には褐色毛があり、表よりは白く見える。
ビワは中国が原産といわれているが、それ以外にも多くのビワ属の種があるので、中には本種の葉に近いものがあるのかもしれない。
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| 種小名 eriobotryifolia:ビワ属のような葉の という意味 |
和名がビワバアオキとなったもう一つの理由は、学名にも「ビワバの」という種小名が付いているためである。
それがなければ、中国原産なので「シナアオキ」も可能なところだが、これは Aucuba chinensis という別種があり、和名も命名済みである。シナアオキは、メインスロープを少し上った右奥に、ガビアオキの名称で植栽されており、毎年、開花・結実する。別項を参照のこと。 |
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| Aucuba:アオキ( 青木 )属 |
1775年に長崎出島の商館医として来日し、江戸へ参府して将軍にも謁見したツュンベリーが命名したものである。
当時の呼び名 アオキバ(青き葉)に基づいているが、意図的にか、あるいは聞き違えたものか、「アオキバ」と「アウクバ」では綴りがかなり違う。 |
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| アオキ属はヒマラヤから中国、日本に3〜4種あり、A. japonica Thunb. 「アオキ」は日本固有の種である。 |
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ビワバアオキ ← |
| アオキ Aucuba japonica Thunb. (1783) |
日本原産で、北海道から沖縄まで広く分布している。
青い葉の色から 「青き葉」の名が付けられたが、現在の名は「葉」が省略されたものが「アオキ」となった。 葉だけでなく、枝や幹まで緑色をしているので
「青木」の漢字とも合っている。 中国名も「青木」である。
青木の葉は 皮質で薄くてツヤがある。
ビワバアオキ と アオキの葉を較べると、ビワバアオキの方が
・色が灰色を帯びている。特に裏は明るい
・葉に厚みがある
・厚みがあるだけに歯牙の先端部分が硬い
・葉の大きさにもよるが、葉脈の数が多い
といえる。 |
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| アオキ 葉の様子 |
根元の様子 |

アオキは、根元から何本もの枝が生える叢生の傾向がある。 |
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| アオキの花 2000.4.8 |
アオキの実 |
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 実の写真
コピーライト:春日健二
春日健二氏のホームページ
「日本の植物たち」から |
左の写真は暗紫色の雌花が咲いているところである。赤い実が生るところから雌株が好まれるようだが、私はアオキは「パス」・・・である。
アオキについても別項を参照のこと。 |
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