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科 名 : | モクセイ科 Oleaceae | ||
属 名 : | モクセイ属 Osmanthus Lour. (1790) |
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中国名 : | 冬樹 dong shu | |||
英語名 : | Chinese holly, false holly, holly osmanthus, holly- olive | |||
原産地 : | 本州・四国の暖帯林、九州・屋久島・西表島・台湾の高地 | |||
用 途 : | 耐寒性が弱いために、暖地で庭園樹とされる。邪鬼の進入を防ぐために、節分に枝葉を戸口に挿す。別名 オニオドシ。 |
小石川植物園では モクセイ科の植物が70番通りに沿って植えられているが、ヒイラギの場所は上の段、標識36番の近く。 |
@: 樹形 2012.11.27. |
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3本の木が一カ所に植えられている。高さは3m程度で低い。花が咲いているのだが、香りもキンモクセイほど強くないので、近づいても目立たない。 事典には10mになる とあるのは、暖地で生育が良い場合だろう。 |
@:裏側から 2012.11.27. |
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幹の様子 |
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新 葉 2011.6.5. |
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分類標本園。すでに伸びきっていて色が青くなりかけているが、新しい枝の赤紫が美しい。雌雄の別は不明。 |
@:葉の様子 2012.11.27. |
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「ヒイラギの葉」のイメージとは似てもにつかない丸い葉。老木や梢の葉にはギザギザの鋸歯が出ない。外敵を防御する必要がなくなったからか? @番の木は 98%以上が 丸い葉となっている。 葉の形とは別に、ヒイラギの葉は虫に食われやすい。この写真は 食われていない所を選んで撮っている。 葉には 丸とギザギザの中間タイプもある。 |
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@:満開の花と葉の様子 2012.11.27. |
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ほとんどすべての葉に鋸歯は無い。木が古いということだ。 |
花の様子 2001.11.30. |
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大阪で。子房が小さいので雄花だろう。 |
@:花の詳細 2011.11.27. |
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花弁は後ろに反り返る。大きな葯を付けた雄しべが二本、中央には雌しべと子房がある。@番の木は雄株だとばかり思っていたが、花粉が出ておらず 雌しべがしっかりしているので
雌花の可能性がある。 しかし 実を見た記憶が薄い。 |
できたての実 2008.12.3. |
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植物園で撮った写真だが、分類標本園かも知れない。まだ柱頭などが残っている。 |
ヒイラギ の 位 置 |
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写真@: | C5 b | ● | 30番通り 標識36番の右手 |
写真A: | ● | 分類標本園、井戸側 5列目 左側 |
名前の由来 ヒイラギ Osmanthus heterophyllus | ||
ヒイラギ 柊 : |
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種小名 heterophyllus : 異種の葉がある の意味 | |
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Osmanthus 属 : | ||||
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モクセイ科 Oleaceae : | ||||
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モクセイ 木犀 : | |||||
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英語名 Chinese holly, false holly, holly osmanthus など : | |
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English holly セイヨウヒテラギ | Chinese holly ヒイラギモチ | |||
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植物の分類 : | APG II 分類による ヒイラギ の位置 |
原始的な植物 |
↑ | 緑藻 : | アオサ、アオミドロ、ミカヅキモ、など | |||||
シダ植物 : | 維管束があり 胞子で増える植物 | ||||||
小葉植物 : | ヒカゲノカズラ、イワヒバ、ミズニラ、など | ||||||
大葉植物(シダ類): | マツバラン、トクサ、リュウビンタイ、ヘゴ、オシダなど | ||||||
種子植物 : | 維管束があり 種子で増える植物 | ||||||
裸子植物 : | 種子が露出している | ||||||
ソテツ 類 : | ソテツ、ザミア、など | ||||||
イチョウ類 : | イチョウ | ||||||
マツ 類 : | マツ、ナンヨウスギ、マキ、コウヤマキ、ヒノキ、など | ||||||
被子植物 : | 種子が真皮に蔽われている | ||||||
被子植物基底群 : | アンボレラ、スイレン、など | ||||||
モクレン亜綱 : | コショウ、モクレン、クスノキ、センリョウ、マツモ、など | ||||||
単子葉 類 : | ショウブ、サトイモ、ユリ、ヤシ、イネ、ショウガ、など | ||||||
真生双子葉類 : | キンポウゲ、アワブキ、ヤマモガシ、ヤマグルマ、など | ||||||
中核真生双子葉類 | ビワモドキ、ナデシコ、ビャクダン、ユキノシタ、など | ||||||
バラ目 群 : | |||||||
バラ亜綱 : | ブドウ、フウロソウ、フトモモ、など | ||||||
マメ 群 : | ハマビシ、ニシキギ、カタバミ、マメ、バラ、ブナ、など | ||||||
アオイ群: | アブラナ、アオイ、ムクロジ、など | ||||||
キク目 群 : | |||||||
キク亜綱 : | ミズキ、ツツジ、など | ||||||
シソ 群 : | ガリア、リンドウ、ナス、シソ、など | ||||||
シソ目 | モクセイ科、イワタバコ科、ゴマノハグサ科、ゴマ科、 キツネノマゴ科、クマツヅラ科、ノウゼンカズラ科、 シソ科、キリ科、など | ||||||
モクセイ科 | トネリコ属、オリーブ属、モクセイ属、ハシドイ属、など | ||||||
↓ | キキョウ群: | モチノキ、セリ、マツムシソウ、キク、など | |||||
後から分化した植物 (進化した植物 ) |
小石川植物園の樹木 −植物名の由来− 高橋俊一 五十音順索引へ |