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科 名 : | マンサク科 Hamamelidaceae | |||
属 名 : | トキワマンサク属 Loropetalum | |||
R. Br. ex Rchb. (1818) | ||||
中国名: | ジ 木 ji mu | |||
英 名 : | Chnese fringe-flower | |||
原産地 : | 本州、九州。 中国各地、インド東部(アルナチャル・パラデシュ、アッサム、ミゾラム) |
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用 途 : | 公園樹、庭園樹。 最近は街路樹の低木用に使われている。 |
正門を入ってすぐの シナマンサクは、ほかに花のない時期に早くに咲いてよく目立つ。しかし 上の段の常緑樹林にあるトキワマンサクの花期は4月末、しかも地面に着くほどよく枝垂れているために、初めて見た時にはマンサクの仲間だとは思えなかった。特徴のある花を見れば、納得ができる。 |
@:まさに 常磐マンサク 2012.1.24. |
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@:花期の様子 2013.4.23. |
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真っ白になる花時でなくても、誰もが名前を確かめるために 枝をくぐって中に入って行く。 |
@:いつも変わらぬ緑 2013.10.19. |
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途中で一度に何本にも枝分かれしていて、樹形を作っているが、日差しのない森の内側は、極端に枝が少ない。だからこそ、離れた場所からのこの写真の撮影が可能。 |
@:枝振り 2011.4.15. |
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@:幹 の 様子 | |
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叢生した細い幹が、更新することなく太くなってひと塊りになったもの。 表皮が薄く剥がれる。枝はまるで 絡み合っているように見える。 |
トキワマンサクの葉 2012.2.5. | マンサクの葉 2008.5.26. |
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スケールは同じではない。 |
トキワマンサクの葉は小さな楕円形で 長さは大きくても4センチ。 |
2011.4.20 花の様子 2007.5.2 | ||
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花は今年伸び出した短い枝の先端に 4〜7個程度付く。左の写真は緑色が強すぎるが、咲き始めの花弁の色は 淡黄色あるいは淡黄緑色。若い枝や花柄・萼には白い毛が密生する。 |
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10年前に比べると 近年の枝の充実振りはすごい。 種子はできないようだ。 すぐ近くに もう一本あることに気がついた。 |
A:もう一本のトキワマンサク 2014.4.15. |
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@の木は 写真の右手、30メートルほど離れた場所である。見えている名札は 足元に植えられているキャラボク。 |
街路樹として植栽される 2011.4.15. |
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2005年頃から、東京では街路樹の低木として使われるようになった。 |
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立派に花も咲かせている。 "ど" ピンクの変種も使われる・・・・。 |
2007.3.24 Loropetalum chinense var. rubrum 2010.5.5 | |
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最近私もピンクが好きになってきたが、この どぎつさは ちょっと。一房だけならなんとか がまんできる・・・。 |
トキワマンサク の 位置 |
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@ : | C6 a | ● | 20番通り 右側 |
A : | C5 ac | ● | 20番通り、標識25の先 左側 |
分類標本園 | 売店側から9列目 右端 |
名前の由来 トキワマンサク Loropetalum chinense | |
和名 トキワマンサク : 常緑のマンサク |
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← マンサク : | ||||||||||||
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中国名 : ジ 木 ji mu | ||||||||||||
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種小名 chinense : 中国の の意味 | ||||||||||||
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Loropetalum トキワマンサク属 : | ||
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マンサク科 Hamamelidaceae : | ||
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植物の分類 : | APG II 分類による トキワマンサク の位置 |
原始的な植物 |
↑ | 緑藻 : | アオサ、アオミドロ、ミカヅキモ、など | |||||
シダ植物 : | 維管束があり 胞子で増える植物 | ||||||
小葉植物 : | ヒカゲノカズラ、イワヒバ、ミズニラ、など | ||||||
大葉植物(シダ類): | マツバラン、トクサ、リュウビンタイ、ゼンマイ、オシダなど | ||||||
種子植物 : | 維管束があり 種子で増える植物 | ||||||
裸子植物 : | 種子が露出している | ||||||
ソテツ 類 : | ソテツ、ザミア、など | ||||||
イチョウ類 : | イチョウ | ||||||
マツ 類 : | マツ、ナンヨウスギ、マキ、コウヤマキ、イチイ、ヒノキ、など | ||||||
被子植物 : | 種子が真皮に蔽われている | ||||||
被子植物基底群 : | アンボレラ、スイレン、など | ||||||
モクレン亜綱 : | コショウ、モクレン、クスノキ、センリョウ、マツモ、など | ||||||
単子葉 類 : | ショウブ、サトイモ、ユリ、ヤシ、ツユクサ、ショウガ、など | ||||||
真生双子葉類 : | キンポウゲ、アワブキ、ヤマモガシ、ヤマグルマ、ツゲ、など | ||||||
以前の分類場所 | マンサク目 | カツラ科、フサザクラ科、スズカケノキ科、マンサク科、など | |||||
中核真生双子葉類: | ビワモドキ、ナデシコ、ビャクダン、ユキノシタ、など | ||||||
ユキノシタ目 | ボタン科、カツラ科、マンサク科、ユズリハ科、ユキノシタ科、など | ||||||
マンサク科 | トサミズキ属、マルバノキ属、イスノキ属、マンサク属、フウ属など | ||||||
バラ目 群 : | |||||||
バラ亜綱: | ブドウ、フウロソウ、フトモモ、など | ||||||
マメ 群: | ハマビシ、ニシキギ、カタバミ、マメ、バラ、ウリ、ブナ、など | ||||||
アオイ群: | アブラナ、アオイ、ムクロジ、など | ||||||
キク目 群 : | |||||||
キク亜綱: | ミズキ、ツツジ、など | ||||||
シソ 群 : | ガリア、リンドウ、ナス、シソ、など | ||||||
↓ | キキョウ群: | モチノキ、セリ、マツムシソウ、キク、など | |||||
後から分化した植物 (進化した植物 ) | ||
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小石川植物園の樹木 −植物名の由来− 高橋俊一 五十音順索引へ |