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科 名 : | バラ科 Rosaceae | |||
属 名 : | リンゴ属 Malus Miller (1754) | |||
英 名 : | common apple "Flower of Kent" | |||
中国名 : | 苹果 ping gou | |||
原産地 : | はっきりしていない。 アジア西部 といわれている。 |
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用 途 : |
リンゴ または 西洋リンゴ: 様々な品種が実を食べるために栽培されるが、平年気温が10度前後の比較的涼しい地域が多い。 栽培されるリンゴは ジュース・ジャム・酒・酢の原料、菓子の材料などに使われる |
園内にはリンゴの木はこれ1本で、ニュートンの生家にあった木「ニュートンのリンゴ」として、小石川植物園の『看板植物』のひとつとなっている。 |
カエデ並木が始まる10番通り、そのスタート地点の右側。根の回りが踏みつけられないように、園内の樹木としては珍しく、垣根をめぐらせている。また
毎年剪定されいて、枝振りが大きくなり過ぎないように手入れされている。 さらに万一に備えて、すぐ近くの管理区域内で、別に接ぎ木したものを育てている。 |
その説明板の文章は、 |
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ニュートンのリンゴ 物理学者ニュートン Sir Isaac Newton (1643-1727年)が、リンゴの実が木から落ちるのを見て 「万有引力の法則」を発見したという逸話は有名。 ニュートンの生家にあったその木は、接ぎ木によって各国の科学に関係ある施設に分譲され育てられている。 この木は昭和39年(1964年)に英国物理学研究所サザーランド卿から日本学士院長 柴田雄次博士に贈られた枝を接ぎ木したもので、植物園でウイルスを除く処置を受けた後に、昭和56年(1981年)に植え出された。 |
あくまで逸話であって、その話が「真実」かどうかはわかっていないようだ。 |
幹の様子 2011.5.24 | |
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枝の様子 2010.6.19 | |
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枝だけではなく、若葉にも毛がある。 |
花の様子 | |
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つぼみが固いうちはピンク色が濃く、開くと白とのバランスが良い。 |
花が落ちた後 2010.5.3. | 果実 2011.5.24 |
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結実性は悪くないが、それ程多くの実が生るわけではない。果実には萼が残ったままだが、もっと大きくなっても、日本のリンゴのように萼の部分が凹むことはないようだ。 |
育ちの良い兄弟 2010.6.19 |
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小石川植物園では 実が大きくなったのを見たことがないが、「山梨フルーツパーク」に接ぎ木で分けられたこの木では、直径5cm以上まで大きくなって、色づき始めていた。 |
ニュートンのリンゴ の 位 置 |
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C13 ab | ● | 10番通り イロハカエデ並木の右手 |
名前の由来 リンゴ Malus domestica | ||||||||||
リンゴ 林檎 :中国語による |
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種小名 domestica : 国産の という意味 | |
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Malus 属 : | |
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バラ科 Rosaceae | |||||||||
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品種名 Flower of Kent | ||||
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トピックス 引力の発見 |
皆さん、リンゴ園でもどこでも、「リンゴが落ちる瞬間」を目撃する事などは滅多にないでしょう? 超熟状態か台風でも来ない限り、そんなに簡単には落ちないもの。では、ニュートンはなぜ「ケントの花」の実が落ちる時に立ち会えたのか? 小石川植物園の栽培担当者の話によると、この実は大きくなる前にどんどん落ちてしまうのだそうだ! それならば、ニュートンが毎日、いや時々でも? 庭で本を読んだり考え事をしていれば、リンゴが落ちるのを何回も見られたに違いない。 |
たわわに生る果実 2013.7.17. |
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確かに落ちていました 2013.7.17. |
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植物の分類 : | APG II 分類による リンゴ の位置 |
原始的な植物 |
↑ | 緑藻 : | アオサ、アオミドロ、ミカヅキモ、など | |||||
シダ植物 : | 維管束があり 胞子で増える植物 | ||||||
小葉植物 : | ヒカゲノカズラ、イワヒバ、ミズニラ、など | ||||||
大葉植物(シダ類): | マツバラン、トクサ、リュウビンタイ、ゼンマイ、オシダなど | ||||||
種子植物 : | 維管束があり 種子で増える植物 | ||||||
裸子植物 : | 種子が露出している | ||||||
ソテツ 類 : | ソテツ、ザミア、など | ||||||
イチョウ類 : | イチョウ | ||||||
マツ 類 : | マツ、ナンヨウスギ、マキ、コウヤマキ、イチイ、ヒノキ、など | ||||||
被子植物 : | 種子が真皮に蔽われている | ||||||
被子植物基底群 : | アンボレラ、スイレン、など | ||||||
モクレン亜綱 : | コショウ、モクレン、クスノキ、センリョウ、マツモ、など | ||||||
単子葉 類 : | ショウブ、サトイモ、ユリ、ヤシ、ツユクサ、ショウガ、など | ||||||
真生双子葉類 : | キンポウゲ、アワブキ、ヤマモガシ、ヤマグルマ、ツゲ、など | ||||||
中核真生双子葉類: | ビワモドキ、ナデシコ、ビャクダン、ユキノシタ、など | ||||||
バラ目 群 : | |||||||
バラ亜綱: | ブドウ、フウロソウ、フトモモ、など | ||||||
以前の分類場所 | バラ目 | トベラ科、アジサイ科、ベンケイソウ科、ユキノシタ科、バラ科、など | |||||
マメ 群: | ハマビシ、ニシキギ、カタバミ、マメ、バラ、ウリ、ブナ、など | ||||||
バラ目 | バラ科、グミ科、ニレ科、アサ科、クワ科、イラクサ科、など | ||||||
バラ科 | カナメモチ属、サクラ属、ボケ属、リンゴ属、ビワ属、など | ||||||
アオイ群: | アブラナ、アオイ、ムクロジ、など | ||||||
キク目 群 : | |||||||
キク亜綱: | ミズキ、ツツジ、など | ||||||
シソ 群 : | ガリア、リンドウ、ナス、シソ、など | ||||||
↓ | キキョウ群: | モチノキ、セリ、マツムシソウ、キク、など | |||||
後から分化した植物 (進化した植物 ) | ||
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