ウ メ 梅 ★ コレクション |
写真が無いものは、3月13日午前の時点で 未開花 |
科 名 : | バラ科 Rosaceae |
属 名 : | サクラ属 Prunus Linn. ( 1735 ) |
ウ メ : | Prunus mume Sieb. et Zucc. (1836) |
中国原産だが 日本人の心を捉えた花。 |
目出度さは 梅が 桜を しのぎけり |
小石川植物園には日本庭園の手前に梅林があり、サクラの種類よりもウメの品種数のほうがず~っと 多い。 2012年の開花は1ヶ月遅れだったが、3月22日現在 極遅咲きの3種を除いて、写真掲載はほぼ完了。 |
ウ メ の 位置 |
リストは品種名の五十音順とするが、場所がわかりやすいように梅園を 7つに分けた。 ⓐ: 70番通りの左側 トイレの手前まで、ⓑ:70番通りの左側 トイレの裏側、 ⓒ: 70番通りの左側 小池の奥、ⓓ :ハギ園に続く位置、ただし 3本のみ、 ⓔ:下の段のメイン、手前を e1、奥側を e2 とする、 ⓕ:上の段 花菖蒲池側、 ⓖ:上の段 メイン、手前を g1、サンシュユから奥を g2 分類の特徴については、一覧表の最後に記載。 参考文献は『朝日百科/植物の世界』 『園芸植物大事典』 と、水戸偕楽園のホームページ。 名前に色が付いていないものは、分類がわからないもの。 |
ウメの園芸品種 |
つぼみ・花・実 の写真は ノンスケール、花弁はおおよそ 原寸大。 |
あ | 名称/分類/地区 | つぼみ ・ 花 | 備 考 | ||
鶯 隠 ウグイスカクシ |
淡いピンク 鶯はいないが メジロが隠れている |
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ⓖ 1 | |||||
鶯 の 谷 ウグイスノタニ 2011.1.23 |
5枚、希に 6枚 |
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ⓖ 2 | |||||
遠州糸枝垂 エンシュウイトシダレ |
まるで しだれ桜のようだ |
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野梅性 難波性 | |||||
ⓔ 2 | |||||
扇 流 し オウギナガシ |
花弁は丸いが 桜のようだ |
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ⓑ | |||||
5 枚 | |||||
黄 梅 オウバイ |
5 枚、 花弁は退化して小さいため、雄しべが長く見える。 開花に先立って雌しべが突出する |
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野梅性 | |||||
ⓒ, ⓔ 1 | |||||
大 盃 オオサカズキ |
5 枚、希に6 枚 抱え咲き、萼は焦げ茶色 |
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紅梅性 | |||||
ⓐ, ⓔ1 | |||||
大 湊 オオミナト |
5 枚 手に取れる枝が無い |
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ⓖ 1 | |||||
翁 オキナ |
5 枚 翁の名は葉に白い斑が入るため 枝は上向きに出る |
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野梅性 | |||||
ⓖ 2 | |||||
思いの儘 オモイノママ |
遅咲き 2本 別名 ”輪(りん)違い” |
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野梅性 | |||||
ⓕ | |||||
事典には淡紅・爪紅・絞り・白 などに咲き分ける とあるが、ほとんどが白か 僅かに桃色の線が入るもので、思いのままに咲き分けてはいない。 参考に浜離宮の写真を。 実はこちらも、ほとんどが白系であるが・・・・。 |
か | 名称/分類/地区 | つぼみ ・ 花 | 備 考 | ||
開 運 カイウン |
淡紅色で裏紅。 2本あり、遅咲き 咲き始めはまるでミニバラのようだ |
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豊後性 | |||||
ⓖ 1 | |||||
鹿児島紅 カゴシマコウ |
遅咲き 花弁は三重、花糸も赤い |
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紅梅性 緋紅性 | |||||
ⓖ 2 | |||||
春 日 野 ? カスガノ ? |
5 枚 水戸偕楽園の写真とは全く違うので、検証が必要 |
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ⓔ 1 | |||||
通 小 町 カヨイコマチ |
5 枚 |
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ⓒ | |||||
寒 紅 梅 カンコウバイ |
19 ~ 22枚 極早咲き |
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野梅性 | |||||
ⓑ | |||||
寒 衣 カンゴロモ |
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ⓖ 2 | |||||
玉 英 ギョクエイ |
5 枚 青ウメ用品種、大果 青梅市の原産、微黄白色 自家結実性は低いので受粉樹が必要 |
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野梅性 | |||||
ⓔ 2 | |||||
玉 光 ギョッコウ |
遅咲き |
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紅梅性 | |||||
ⓔ 1 | |||||
黒 雲 クロクモ |
2本ある どちらも樹勢が悪く 花数が少ない 名前に違わず 色が濃い |
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ⓕ | |||||
月 宮 殿 ゲッキュウデン |
中央の白花には子房が3つある。 枝変わりで淡いピンクが混ざるが、注意しないとわからない |
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野梅性 | |||||
ⓓ | |||||
見 驚 ケンキョウ |
初め淡紅色で後に白くなるという。 その様を「見て驚く」という意味だろうが、あまり変化は ないようだ 遅咲き、2本ある。 |
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野梅性 | |||||
ⓔ 2 | |||||
甲州最小 コウシュウサイショウ |
漬けウメ用品種、小梅 花粉は多くて自家受粉する |
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野梅性 | |||||
ⓑ | |||||
紅 冬 至 コウトウジ |
5 枚 |
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野梅性 | |||||
ⓖ 2 | |||||
古郷の錦 コキョウノニシキ |
16-17 枚 |
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野梅性 難波性 | |||||
ⓒ, ⓔ 2 | |||||
古 今 集 コキンシュウ |
5 枚 |
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ⓖ 2 | |||||
古 今 欄 コキンラン |
5 枚、希に6 枚 少し太めの「筆」の形、 花弁はゆるい絞りとなる |
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野梅性 紅筆性 | |||||
ⓕ | |||||
五節の舞 ゴセチノマイ |
17 枚、 2本ある。 |
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紅梅性 緋紅性 | |||||
ⓖ 2 | |||||
さ | 名称/分類/地区 | つぼみ ・ 花 | 備 考 | ||
桜 梅 サクラバイ |
最強の名称! 一度で両方が楽しめる 適度な八重で花も大きく、直径 4cm 紅筆性のようだ。 |
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ⓑ | |||||
佐 橋 紅 ? サバシコウ ? |
2本あるが、水戸偕楽園および『園芸植物大事典』では 「一重で明るい紅色」 品種の検証が必要だ。 |
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紅梅性 | |||||
ⓕ | |||||
白滝 枝垂 ⓓ | 枯れ死。野梅性、遅咲き | ||||
白 加 賀 シロカガ |
5 枚 花粉が少ない 実の品質上 花弁の写真の 一枚は裏側 |
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野梅性 | |||||
ⓐ, ⓔ 2, ⓖ 2 | |||||
江戸時代から栽培されている青梅・漬け梅兼用品種。 結実性が高く豊産だが花粉がほとんど無いので、受粉樹が必要。 |
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酔 月 スイゲツ |
わずかに桃色がかった花、 ほろ酔いの月だ |
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ⓖ 2 | |||||
蘇 芳 梅 スオウバイ |
雄しべの花糸まで真っ赤 |
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ⓔ 1 | |||||
雪 月 花 セツゲツカ |
野梅性、早咲き |
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ⓔ 2 | |||||
5 枚 | |||||
滄冥の月 ソウメイノツキ |
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ⓖ 2 | |||||
た | 名称/分類/地区 | つぼみ ・ 花 | 備 考 | ||
内 裏 ダイリ |
花弁は裏紅 紅ぼかし 紅筆の形と色が美しい |
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野梅性 紅筆性 | |||||
ⓒ | |||||
大輪緑蕚 タイリンリョクガク |
早咲き ”緑蕚”の大輪種 花弁の先に切れ込みがある |
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野梅性 青軸性 | |||||
ⓖ 2 | |||||
田毎の月 タゴトノツキ |
5枚、希に6枚 裏側の写真は、たまたま落ちていたもので、萼も花弁も 6枚 |
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ⓖ 2 | |||||
春になって田に水を張った夜、あぜ道を歩いた。 満月がどの田にも輝き、今年の 豊作を願って 月に手を合わせた。 |
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長 寿 チョウジュ |
24枚 この花には 子房 が2個ある |
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ⓖ 1 | |||||
司 枝垂 ツカサシダレ |
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ⓓ | |||||
月影 枝垂 ツキカゲシダレ |
早咲き 花弁もやや青みがかっている |
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野梅性 青軸性 | |||||
ⓔ 2 | |||||
月 の 桂 ツキノカツラ |
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野梅性 青軸性 | |||||
ⓖ | |||||
酈 懸 テッケン |
雄しべの様子から 別名 ”茶筅梅” (ちゃせんばい) 「酈」の字は 麗 に阝 |
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野梅性 | |||||
ⓒ | |||||
花弁は極めて小さいが、時には7mm程度の大きさを持つものも (写真 右) | |||||
冬 至 トウジ |
5 ~ 6 枚 極早咲き、名前は冬至には咲出すため 東京ではそれ程早くない 正月用の寄せ植えに使われる |
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野梅性 | |||||
ⓖ 2 | |||||
唐 梅 トウバイ |
2本、早咲き 枝が蛇のようにくねる |
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紅梅性 | |||||
ⓔ 1 | |||||
塒出の鷹 (錦性) トヤデノタカ ? |
淡紅色 塒はねぐらで「鳥屋」とも書く。鷹が羽が生え替わった後に、ねぐらから飛び立つ様。 塒出の鷹は本来 淡ピンク花だが、紅が混じった変種 |
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野梅性 | |||||
ⓐ | |||||
『園芸植物大事典』の写真や、水戸偕楽園の表には「一重」とある。 検証が必要。 | |||||
塒出の鷹 枝垂 トヤデノタカシダレ |
道を挟んで植えられた2本とも 暖簾のような垂れ具合である。つぼみはわずかに桃色で、開くとほぼ白。 |
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野梅性 | |||||
ⓐ, ⓔ 2 | |||||
「塒出の鷹」のしだれ種であるから、これも本来は一重。 本種は一重ではないので、正確には「八重枝垂」というべきだろう。 それは別として、地面まで届こうという見事な枝垂れ方は 必見! |
2012.5.23 現在の実 径 22mm |
は | 名称/分類/地区 | つぼみ ・ 花 | 備 考 | ||
白 鷹 ハクタカ |
5 ~ 6 枚 早咲き |
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野梅性 | |||||
ⓔ 1 | |||||
長谷川絞 ハセガワシボリ |
すぐ隣の「思いのまま」に 非常によく似ている。 |
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ⓖ 2 | |||||
花 香 実 ハナカミ |
漬けウメ用品種 花・香り・果実共に優れているとして、後水野尾天皇が命名したとされる まあ 個人の趣味の問題ですから・・・ 水戸偕楽園の写真は八重である |
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野梅性 難波性 | |||||
ⓖ 2 | |||||
花 座 論 ハナザロン |
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野梅性 | |||||
ⓖ 2 | |||||
不思議な名前だと思って調べてみると、「座論梅」は ”ひとつの花に多くの実を結ぶ品種” だそうで、「八房」も同様 とあった。 「花座論」は開く前の花弁が皺だらけな様子を表現したものだろうか? |
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浜 千 鳥 ハマチドリ |
「千鳥」の名は 雄しべの先が弁化した様子を鳥の飛ぶ姿になぞらえたものだが、この花は全く弁化していない。 水戸偕楽園の「浜千鳥」は 白色 である。 この命名には 疑問符が付く。 |
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ⓖ 2 | |||||
緋 の 司 ヒノツカサ |
早咲き 雄しべが長く見える |
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紅梅性 | |||||
ⓐ,ⓕ,ⓖ 1 | |||||
緋 梅 ヒバイ |
5 枚、希に6 枚 花が小型で 花弁は菱形 |
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紅梅性 緋紅性 | |||||
ⓕ | |||||
藤牡丹枝垂 フジボタンシダレ |
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豊後性 | |||||
ⓔ 2 | |||||
冬 の 谷 フユノタニ |
2本 極遅咲き 大きな蕾は5角形のボタンのよう 超 受け咲き |
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ⓖ 1 | |||||
豊 後 ブンゴ |
花はわずかに 漬け梅用、果実は特大 品質はやや不良 東北地方での栽培が多い |
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ⓐ, ⓑ, ⓔ 2 | |||||
紅 千 鳥 ベニチドリ |
雄しべの先が弁化した様子を千鳥の飛ぶ姿になぞらえたもの 千鳥の姿は注意して探さないと見つからない。 左は花弁が6枚 |
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紅梅性 緋紅性 | |||||
ⓔ 1 | |||||
紅 千 鳥 ? ベニチドリ ? |
もう一本 離れた所にあるもの 色が「紅」ではなく 「千鳥」も無いので、名札が間違っている |
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紅梅性 緋紅性 | |||||
ⓔ 2 | |||||
芳 流 閣 ホウリュウカク |
2本 丸い花弁 |
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野梅性 | |||||
ⓖ 2 | |||||
ま | 名称/分類/地区 | つぼみ ・ 花 | 備 考 | ||
摩 耶 紅 マヤコウ |
極遅咲き 花は小振り、花弁は波打っている |
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ⓒ | |||||
未 開 紅 ミカイコウ |
21 ~ 25枚 抱え咲き 2本、早咲き 名称は、開花の時に 1・2弁が咲き遅れるため |
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豊後性 | |||||
ⓔ 1, ⓔ 2 | |||||
道 知 辺 ミチシルベ |
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野梅性 | |||||
ⓔ 2 | |||||
5 枚、希に 6枚、7枚も。 受け咲き。 事典には 開花時の紅色が後に紫紅色に変わるとあるが、実際は逆に色があせる。 右の写真は 開花直後と時間が経った花の比較 | |||||
都 錦 ミヤコニシキ |
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ⓓ | |||||
明 星 ミョウジョウ |
紅ではないが、つぼみが「筆状」 |
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ⓕ | |||||
桃 園 モモゾノ |
花弁は5枚だが 多いものもある 雄しべが付いている所が赤い これも底紅か? |
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ⓖ 2 | |||||
守 の 関 モリノセキ |
2本ともに瀕死状態 ウメには珍しい花弁の色具合 ウメ「らしく」はありませんが・・・ これに似た花で「関守」があり、紛らわしい。 |
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ⓖ 1 | |||||
や | 名称/分類/地区 | つぼみ ・ 花 | 備 考 | ||
八重海棠 ヤエカイドウ |
遅咲き ふっくらとした筆先 開くと中心はほぼ白である |
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野梅性 紅筆性 | |||||
ⓔ 1 | |||||
八重寒紅 ヤエカンコウ |
2本 極早咲き |
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野梅性 | |||||
ⓖ 2 | |||||
八重松島 ヤエマツシマ |
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ⓖ 2 | |||||
八 房 ヤツブサ |
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ⓒ2本 , ⓕ | |||||
主に白で、ピンクの枝変わりがある。 「八房」はひとつの花に多くの実が生るはずだが、子房がひとつしかない。 実の時期にに注目したい。 本当に「八房」になった! 多いものは一箇所に11も実が付いている。(4月18日) 全体の着果の数は少ない。 また 多果の内で大きくなるのは、1~3個であった。 |
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2012.4.18 | → 5.5 |
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雪 灯 籠 ユキドウロウ |
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ⓔ 1 | |||||
雪 の 曙 ユキノアケボノ |
花弁に紅が残る これは紅筆性だろう 雪と名が付くのだから 白色が考えられる ので、この名前も疑問符が付く。 |
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ⓔ 1 | |||||
楊 貴 妃 ヨウキヒ |
上品な淡紅色 花弁は波打つ 極遅咲き 高所にしかなく うまく撮れない |
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豊後性 | |||||
ⓔ 1, ⓖ 1 | |||||
名称/分類/地区 | つぼみ ・ 花 | |||
白梅八重 名札無し | ||||
梅林内 各所 | ||||
白梅 名札無 | ||||
紅梅 名札無し | ||||
ⓖ 2 ほか | ||||
背景が黒いものは ボードを使用。 花弁は落ちていたものから平均的なサイズを選択。 名前に疑問符が付くものがいくつもある。 どうやら植物園にはウメの専門家はいないようだ。 |
園芸品種の分類 | |
17世紀の『花壇綱目/水野元勝』(1681)以来、様々な書物に多くの品種が描かれている。 以下の分類は、『朝日百科/植物の世界』にある 松原茂樹の4性分類法である。 備考欄に記入した 性(しょう)分類は、松原茂樹『園芸大辞典』(1949年) と 『園芸植物大事典』、水戸偕楽園のホームページ、青梅市観光協会のホームページ を参考にした。 |
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野梅性 : やばいしょう | 野生に近い形質が残っているもの。 樹勢が強健で小枝は細く、短枝は針状に尖る。 葉は小さくほとんど無毛。 品種が最も多い。 |
野梅性 難波性 : | 野梅性の中でも 枝が細くて丸葉で やや矮性 |
野梅性 青軸性 : | 小枝や萼が緑色で 花弁も緑がかった白色 |
野梅性 紅筆性 : | 蕾の先がとがって筆先状で、紅色系の花が多い |
紅梅性 : こうばいしょう | 花の紅白には関係なく、幹や枝の芯・髄が紅色を帯びるものを言う。 小石川にはないが”東の都”は白花 |
紅梅性 緋紅性 : | 紅梅性の中でも 紅が濃いもの |
豊後性 : ぶんごしょう | アンズとの雑種で、中国から渡来したものと考えられている。 樹勢は強健で小枝が太く、果実も大きい。 耐寒性が強く、開花は遅い |
杏 性 : あんずしょう | 豊後性に似るが よりアンズに近い性質。 枝は豊後性よりもやや細く葉もやや小さくて毛がない。 |
分類の考え方としては このほかに「系性分類」があり、野梅系、紅梅系、豊後系の3系、これに杏系を加えて 4系 ということなので、基本的には上記の性分類と変わらないようだ。 (系分類の詳細については 不勉強) |
ウ メ の 位置 |
リストは品種名の五十音順とするが、場所がわかりやすいように梅園を 7つに分けた。 ⓐ : 70番通りの左側 トイレの手前まで、 ⓑ : 70番通りの左側 トイレの裏側、 ⓒ : 70番通りの左側 小池の奥、 ⓓ : ハギ園に続く位置、ただし 3本のみ、 ⓔ : 下の段のメイン、手前を e1、奥側を e2 とする、 ⓕ : 上の段 花菖蒲池側、 ⓖ : 上の段 メイン、手前を g1、サンシュユから奥を g2 |
名前の由来 ウ メ |
ウメ : Prunus mume Sieb. et Zucc. (1836) | ||
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Prunus 属 : サクラ属 | ||
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バラ科 Rosaceae : | ||
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植物の分類 : | APG II 分類による ウメ の位置 |
原始的な植物 |
↑ | 緑藻 : | アオサ、アオミドロ、ミカヅキモ、など | |||||
シダ植物 : | 維管束があり 胞子で増える植物 | ||||||
小葉植物 : | ヒカゲノカズラ、イワヒバ、ミズニラ、など | ||||||
大葉植物(シダ類) : | マツバラン、トクサ、リュウビンタイ、ゼンマイ、ヘゴ、オシダなど | ||||||
種子植物 : | 維管束があり 種子で増える植物 | ||||||
裸子植物 : | 種子が露出している | ||||||
ソテツ 類 : | ソテツ、ザミア、など | ||||||
イチョウ類 : | イチョウ | ||||||
マツ 類 : | マツ、ナンヨウスギ、マキ、コウヤマキ、イチイ、ヒノキ、など | ||||||
被子植物 : | 種子が真皮に蔽われている | ||||||
被子植物基底群 : | アンボレラ、スイレン、など | ||||||
モクレン亜綱 : | コショウ、モクレン、クスノキ、センリョウ、マツモ、など | ||||||
単子葉 類 : | ショウブ、サトイモ、ユリ、ヤシ、イネ、ツユクサ、ショウガ、など | ||||||
真生双子葉類 : | キンポウゲ、アワブキ、ヤマモガシ、ヤマグルマ、ツゲ、など | ||||||
中核真生双子葉類: | ビワモドキ、ナデシコ、ビャクダン、ユキノシタ、など | ||||||
バラ目 群 : | |||||||
バラ亜綱 : | ブドウ、フウロソウ、フトモモ、など | ||||||
バラ目 | バラ科、グミ科、クロウメモドキ科、ニレ科、アサ科、イラクサ科 など | ||||||
バラ科 | サクラ属、カリン属、ビワ属、リンゴ属、ナシ属、バラ属、など多数 | ||||||
マメ 群 : | ハマビシ、ニシキギ、カタバミ、マメ、バラ、ウリ、ブナ、など | ||||||
アオイ群 : | アブラナ、アオイ、ムクロジ、など | ||||||
キク目 群 : | |||||||
キク亜綱 : | ミズキ、ツツジ、など | ||||||
シソ 群 : | ガリア、リンドウ、ナス、シソ、など | ||||||
↓ | キキョウ群 : | モチノキ、セリ、マツムシソウ、キク、など | |||||
後から分化した植物 (進化した植物 ) | ||
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小石川植物園の樹木 -植物名の由来- 高橋俊一 五十音順索引へ |