名前の由来 アサ Cannabis sativa |
アサ 麻 : |
広義では繊維が取れるほかの植物(アマなど)も含まれる。
由来としては、
@ 青い皮から繊維(ソ)を採るところから、「アオソ」が転訛した。
A 青割「アオサキ」の略語。
B 「浅い」の意味から。 などの説があるが・・・。
漢字の「麻」の元の形は「林」で ”まだれ”が無い。
「木」と同じ形の古い象形文字 ”ヒン”(皮を剥ぎ取るアサ の意味)がふたつ並び生えている形を表している。
これに、反物を意味する ”ガン厂”、あるいはその変形”ゲン广”を加えて、麻で織った繊維を表した。
アサに麻酔作用があるところから、「シビレる」という意味が加わった。
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種小名 sativa : 「栽培された」という意味。 |
有用植物であるために、中東では 紀元前20世紀には栽培されていた、ということであるが、植物の特徴を捉えて名付けるべき種小名に「栽培された、播種の」 はないでしょう。
日本での栽培も、有史以前からのようだ。 7世紀以降は、国家的に栽培が奨励されたという。
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Cannabis 属 : |
アサに対するペルシア名 kanb からできたギリシア語の古い名前。
『花と樹の大事典』
梵語の cana:アシ と pis:イラクサ からできたギリシア名 kannabis より。 『植物学名辞典』
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アサ科 : |
2属 3種しかない 小さな科である。
もう一属は、ビールに欠かせない「ホップ」の ホップ属 Humulus属。
エングラーの分類法などでは、「クワ科」に含まれる。 |
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