アサヒカズラ  朝日葛
Antigonon leptopus Hook. et Arn. (1840 頃)

 
ダカール大学 構内に
生えていたもの。
科 名 : タデ科 Polygonaceae
属 名 : アサヒカズラ属
    Antigonon Endl. (1837)
英 名 : chain-of-love , coral vine
Mexican creeper , pink vine
queen's-jewels , love vine
原産地 : メキシコ
用 途 : 観賞用のつる植物。
ヨーロッパには1866年、日本には1917年に渡来した。
撮影地 : SENEGAL

現在は世界各地に、なかば帰化しているようであるが、英語の名前を見ると、「愛」だの「女王」だのとすばらしい語句が並んでいる。
人々に好まれている証拠であろう。

ベゴニアの花に似ており、ピンクの部分は「萼 ガク」である。
 
「叉状の巻ひげ」がある ダカール大学の女子学生




ひとつの花の大きさは 1cmから2cm程度。
名前の由来  アサヒカズラ Antigonon leptopus

アサヒカズラ : アサヒの由来は不明
朝日のような「赤」または「朱色」ならばわからないでもないが、きれいなピンク色では、「朝日、朝陽」というイメージが沸いてこない。
 
種小名 leptopus : 「細い柄のある」という意味。
どの部分を指しているのかは不明。
 
Antigonon アサヒカズラ属 :
ギリシア語のanti (〜に対して) と gonia (角の意味)からなり、茎がジグザグになるところから、ということである。
現地で写真を撮っている時点では、学名の意味どころか和名もわからない状態で、どうしてもピンクの花にばかり注目してしまう。

ハワイ大学の Dr. Gerald Carr のホームページに、茎の形のジグザグが、少しそれらしく写っているものがあった。

アサヒカズラ属はわずか4種が中央アメリカに分布するという。
 
蔓性の植物 花の断面
5枚の萼のうち、手前2枚の一部が切り取られている。 
ハワイ大学 Dr. Gerald Carrのホームページ より
花びらと萼のどちらかしかない花を「単花被花」というが、片方しかない時に、それが「花びら」なのか「萼」なのかの判断はいかにすべきか、勉強不足のため未だにわからない。
参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、
        園芸植物大事典/小学館、
        週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社、
        植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎
        ハワイ大学 Dr. Gerald Carrのホームページ
                   (転載許可取得済み)
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