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科 名 : | クスノキ科 Lauraceae |
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属 名 : | クスノキ属 Cinnamomum | |||
Schaeff. nom. cons. (1760) | ||||
異 名 : | C.zeyianicum Blume (1825) | |||
英 名 : | Ceylon cinnamon , cinnamon | |||
原産地 : | インド、マレーシア、セイロン(スリランカ) | |||
用 途 : | 樹皮を漢方で「桂皮」と称して薬用に、また調理用の香辛料として用いる。 | |||
撮影地: |
シンガポール、日本 温室 |
長らく日本の温室でしか見たことのなかった「シナモン」。 トップの写真は、熱川バナナワニ園で撮影したものである。 |
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シンガポール植物園では、果物類がまとまって植えられている地区にもあるが、この木は、メインゲートの図書館近くにあったものである。 事典によると、セイロンニッケイは高さ 10mぐらいになる高木で、この木も約 8m。 |
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シンガポール植物園の セイロンニッケイ | |||||
背が高いだけに下枝がなく、せっかく花が咲いていたのに、望遠にしないと撮影できなかった。 |
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撮影した時は気がつかなかったが、この写真の上部右寄りに、緑色の実が生っている。 肝心の「幹・樹皮」であるが、地衣類が付いていて、色がわかりにくい。 |
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樹皮の様子 | |||||
橙色や黄緑色は、本来の樹皮の色ではないだろう。 スパイスに使う部分は、樹皮と言っても正確には「内皮」である。 |
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シナモンスティック | |||||
このシナモンスティクは、実は10年前に購入したものである。 密閉シールの袋に入っていたためか、シナモンの香りはまだまだ残っていた。 長さ 8cm にカットされており、厚みは 0.5 〜 1.5mm。 しかし、Wikipedia の記述が正確だとすると、このスティックは「セイロンニッケイ」ではなく、カッシアと呼ばれる Cinnamomum aromaticum など、別の種のものと思われる。 セイロンニッケイはもっと「もろく、柔らかい」イメージである。 セイロンニッケイが最上級とされるものの、ほかの種にも香りの良いものがいくつかあり、ひとくくりに「シナモン」と呼ばれているようだ。 これを粉末にしたものがシナモンパウダーで、スターバックスにも用意されている。 |
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ほかにも色々な商品があると思うが、パウダーと抽出液を・・・。 エクストラの方は料理に使うことはほとんどなく、時々アロマオイルの代わりに使っている。 |
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名前の由来 セイロンニッケイ Cinnamomum verum | |||||
セイロンニッケイ : セイロン(現 スリランカ)産のニッケイ |
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種小名 verum : 真実、正義 の意味 | |||||
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Cinnamomum クスノキ属 : 巻物状の香料 の意味 | |||||
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クスノキ 枝振り | 紅葉と実 (11月) | ||||
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クスノキ科 Lauraceae : | |||||
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ゲッケイジュ | 葉 と つぼみ | ||||
小石川植物園 高さ 約7m |
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セイロンニッケイ |
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← ニッケイ 肉桂 Cinnamomum sieboldii Meissn. (1864) | |||||
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ニッケイ | 葉 と 果実 | ||||
京都植物園 |
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参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、 園芸植物大事典/小学館、 週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社、 植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎、 Wikipedia、 図説 花と樹の大事典/植物文化研究会 |
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