名前の由来 Vatica rassak |
和名 : なし |
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種小名 rassak : 不明 |
最初の命名者は 頭文字を大文字としたようなので、熱帯地方での呼び名(固有名詞)だろう。 ホームページ 「 Plants of Southeast
Asia 」 によると、本種のマレーシアでの名前 rasak に由来するそうだ。
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Vatica 属 : 不明 |
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フタバガキ科 Dipterocarpaceae : |
日本では、フタバガキ科の自生は無い。 代表する属は 分類上の基準属 フタバガキ属 Dipterocarpus属である。
事典には単純に「2枚の羽根を持ったカキ」と説明されていることが多いが、Dipterocarpus は、ギリシア語の dis 「2」+ pteron 「翼」+ karpos 「果実」 であって、どこにも「柿」の意味は含まれておらず、その果実は属名の通り 2枚の翼が発達している。 これが「フタバ」の由来である。 しかしその実は、「カキ」とはいえない形をしている。 ほかの種で、もっと大きな実があるのだろう。
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フタバガキ属 Dipterocarpus の果実 |
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同じく「サラノキ属 Shorea 」も、発達する翼の枚数は違うが「カキ」には見えない。 |
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Shorea guiso |
Shorea pinanga |
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本種 「ウァティカ属」の実は明らかに「カキ」に似ているので、ほかの種で、「双葉付きの柿の実」があるのかも知れない・・・。
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参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press
週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社
Mabberley's Plant-Book 3rd.edition/D.J. Mabberley
Wikipedia |
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