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科 名 : | カタバミ科 Oxalidaceae | |||
属 名 : | ゴレンシ属 Averrhoa L. (1735) | |||
原産地 : | インドネシアモルッカ諸島 といわれている | |||
英語名 : | bilimbi , blimbing , cucumber tree | |||
用 途 : |
酸味が強く、カレーやピクルス、あるいは酸味料として使われる。 シュウ酸が含まれているため、インク消しや洋服の染み抜きにも使われる。 ゴレンシほどには栽培されていない。 |
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撮影地 : | ガイアナ協同共和国![]() シンガポール ![]() ![]() |
南米ガイアナの ニュー・アムステルダム市キング・ストリートで見かけて、これも長い間名前がわからなかったものである。 シンガポール植物園で、同じ仲間の「ゴレンシ」の横に植えられていて、実はなっていなかったが、あまりきれいとは言えない花と、特徴のある葉の形でもしや と思い、日本に帰ってから写真を較べてみて、ようやく同じものと判明した。 幹に直接咲く花のことを、植物用語では「幹生花」といい、幹から直接ぶら下がる実は、ほかにもカカオやハナズオウなど、ないわけではないが、やはり馴染めない。 |
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ガイアナのナガバコ゛レンシ | シンガホール植物園 | |||
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日本のハゼノキの葉を もっと長くしたような姿である。 植物とは関係ないが、木造の建物がかなり傷んでいる。 |
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下から見上げたところ | ハゼノキ | |||
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ドミニカの「ビリンビ」は植えられて間もないと見えて、高さが2m強しかないのに、実の付きは極めて良好であった。 |
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幹の様子と花 | 花のアップ | |||
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![]() 汚らしい幹とみすぼらしい花。 花の径は 約 15mm。 花弁の先端が黒ずんでいる。 |
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そして「短いキュウリのような実」が幹に生る、というわけで、英語名はcucumber tree である。 |
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ドミニカ共和国の実 | ||||
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![]() 種子の数は少なかった。 |
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「その実は非常に酸っぱいため生では食べられない」と事典に出ていたが、ドミニカの植物園では、一緒に見ていた現地の人がヒョイとつまみ採ってかじって見せてくれた。 お裾分けをもらって汁を舐めてみたが、とにかく「酸っぱい」! |
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名前の由来 ナガバノゴレンシ Averrhoa bilimbi | ||||
ナガバノゴレンシ 長葉の五稜子 |
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ナガバノゴレンシ | ゴレンシの葉 | |||
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種小名 bilimbi : 意味は不明である | ||||
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Averrhoa ゴレンシ属 : | ||||
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カタバミ科 Oxalidaceae | ||||
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参考文献 : Species Plantarum 復刻版/植物文献刊行会、 Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、 園芸植物大事典/小学館、 週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社、 植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎、 文明の中の博物学/西村三郎、 Wikipedia |
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