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ドミニカ共和国 ![]() ![]() |
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科 名 : | ネムノキ科 Mimosaceae | |||
属 名 : | エンテロロビウム属 Enterolobium Mart. (1837) |
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現地名 : | guanacaste (コスタ・リカ) conacaste (エル・サルバドル) orejoni (スペイン語) |
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英語名 : | Earpod tree , Elephant ear tree , Devil's ear | |||
原産地 : | 熱帯アメリカ。メキシコ中部からブラジル北部、ベネズエラ | |||
用 途 : | 緑陰樹、街路樹、修景樹 コーヒーなどの栽培植物のための陰影樹として植えられる 材は軽くて耐水性があるため、ドア・窓・家具・造船材として使われる コスタ・リカ の国の木 |
ドミニカでの仕事で郊外へ出かけた時、ほとんど葉の落ちた大きな木に、変な実が生っているのがちらりと見えた。 帰りがけに車を止めて、その実を見たとたん「これは耳だ」と思った! |
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道路脇の木 | まだ乾期の 3月中旬 | ||
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その後休日にジャマイカに出かけ、ホープ植物園で雄大な木を見ることができた。 湿度の多い地域でも育つそうだが、大きくなるのは乾燥気味の牧草地などだそうだ。 |
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後ろに下がっても下がってもファインダー (モニター) に全体がはいらない。 しかし 81haという広い敷地のお陰で、大きなキャノピー(天蓋)を持つこの木を写すことができた。大きくなると、高さは25~30mになるそうだ。 300年間ものイギリス植民地時代に地主であった、ホープ氏の名を冠したこの公園のスタートは1881年。現在は国立だが、例によって名札がほとんど無い.....。 でも、伸びのびとした雰囲気と、おいしいランチが食べられる食堂があるなんて、期待以上の植物園でした。 |
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ジャマイカ国立ホープ植物園、 キングストン | |||
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名前がわかった後で、頼みの『園芸植物大事典』 と 『植物の世界』を見たが、まったく出ておらず、インターネットで調べて 事なきをえた。 |
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完全には落葉しなかった葉 | 新しい葉 と つぼみ | ||
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![]() ジャマイカに訪れたのは4月上旬で、葉が出ているだけでなく、花が咲き出していた。(上の写真) ←ドミニカ共和国 |
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実の形から「マメ科」ということはわかっていたが、細かな小葉を持つ複葉の形から、ネムノキ科ではないかと勝手に想像していた。 ようやく咲き始めたばかりのジャマイカの木で、白い花を確認した時は うれしかった。 |
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若い幹 直径20cm | 太い幹 40cm | ||
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成長するにつれて表皮に裂け目 (皮目) ができていくが、滑らかさは変わらない。線形の葉が落ちた後(葉痕)も長く残る。 右の写真上下2枚は、サントドミンゴの植物園にあった木である。 花はまだ咲いていなかった。 |
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名前の由来 ミミノキ Enterolobium cyclocarpum | |||
和名: ミミノキ (仮名) |
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ミミノキの実 幅10cm | エンドウ (若莢) | ||
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種小名 cyclocarpum : 輪状果実の という意味 | |||
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Enterolobium属 ミミノキ属 (仮名) : | |||
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ネムノキ科 Mimosaceae : 人真似 の意 | |||
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オジギソウ Mimosa pudica 伊豆熱川 バナナワニ園 |
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現地名:Guanacaste | |||
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コスタ・リカ共和国 | グアナカステ州 | ||
![]() Wikipedia より |
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スペイン語の名:orejoni , oreja , árbol de ias orejas | |||
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参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、 Wikipedia、 NGO団体 WINROCK International のホームページ、 植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎、 植物の属 第5版 (復刻版)/リンネ・植物文献刊行會 |
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