|
||||
科 名 : | アオイ科 Malvaceae | |||
属 名 : | コキア属 Kokia Lewton (1912) | |||
原産地 : | ハワイ島の溶岩と水はけのよい粗い火山礫が広がる、薄い表土の乾性林 標高 455~1,915 m に自生する。 現在はまれで、超絶滅危惧種とされる。 | |||
英 名 : | Hawaiian tree cotton | |||
用 途 : | かつてハワイアンは、材の絞り汁で 漁網を赤く染めた。 | |||
撮影地 : | ハワイ州ハワイ島、2012年6月。 |
ハワイ島コナ市近郊の「エイミー ギリーンウェル植物園」で撮影したもの。 参考文献は 『ハワイ魅惑の花図鑑 / 武田和男』。 園では野生種から実生されたものが数本育てられており、名札には、「野生種は、現在 恐らく 3本しかない」とあった。 |
樹 形 |
高さ 約 3m。 右側に 這うような形の株もある。 (次の写真) |
幹の様子 | |
石の際に生えているものも。 黒いホースは散水用。 |
葉の様子 |
通常は 7つに 浅く切れ込む。 葉脈が赤くなるものも。 |
イタヤカエデのようだが、葉の左右が葉柄の上で 重なり合っているところが違う。 |
古い葉は 紅葉する | |
つぼみ |
花弁の数や子房の室数は5なのに、苞は3枚というのが 不思議。 |
リップスティック |
開こうとしている花。 萼は合着していて分かれていないために、よけいに口紅に見える。 |
ねじれた花 |
重なり合った花弁は 外側に反り返る。 中心に雄しべ群、先端に白い雌しべが見える。 |
花は横向きに咲き、花柱が上へと湾曲する。 鳥の「ハワイミツスイの仲間」が花粉媒介をしていたのだが、それらの鳥が絶滅した事によって、コキオの繁殖も止まってしまったのだそうだ。 (ハワイミツスイの種類は多いため、どの種かは不明) |
果実ができた状態 |
熟した果実 |
ワタの白い毛に相当する部分は、茶色く固まっているようだ。 種子ができているのかどうか。 |
名前の由来 Kokia drynarioides | |
和名 なし、 ハワイ名 : コキオ koki 'o |
|
|
種小名 drynarioides | ||||
|
属名 Kokia : | |
|
アオイ科 葵科 Malvaceae : | ||||||
|
世界の植物 -植物名の由来- 高橋俊一 五十音順索引へ |