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科 名 : | ヤマモガシ科 Proteaceae | |||
属 名 : | マカダミア属 | |||
Macadamia F.J.Muell. ( 1858 ) | ||||
英語名 : | macadamia nut tree , Queensland nut | |||
原産地 : | オーストラリア中東部 ブリスベーン近郊 | |||
用 途 : |
種子の「胚」が上等のナッツとなるため、栽培される。 | |||
撮影地 : | 中国 ![]() |
熱川バナナワニ園の 2008年雲南の旅で、マカダデアナッツ園に立ち寄った。 山岳地の少数民族が麻薬用にケシを栽培するのをやめさせるために、現金収入の手段として奨励している作物のひとつである。 |
急斜面に植えられた マカダミアナッツ 2008.7.16 |
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場所は雲南省の中でも最西部の町 盈江(インジャン)市の郊外。 |
若い木 高さ 1.7 m | |
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大きくなると 20mになるそうだが、栽培園では植栽間隔を狭めにして、大きくはしないようだ。 植えてから 7 ・8年で実が生るようになる。 葉は細長くて周囲が波打つ。 ところどころにトゲ状の鋸歯があった。 |
新宿御苑温室 2003.6.7 |
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より細長く 20cm以上あり、鋸歯が顕著だったので、Mcacadamia tetraphylla の可能性がある。 |
花 序 |
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栽培園では花は少なかった。 長さ 15〜20cm。 まだつぼみの状態である。 |
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基の方は咲き終わって、先端部が咲いている状態。 Wikipediaより |
先端が尖った実 |
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遠くに反対側の斜面の畑が見える。 |
名前の由来 マカダミアナッツ Macadamia integrifolia | |||||||
種小名 integrifolia : 全辺葉の |
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Macadamia 属 : | |||||||
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マカダミアナッツ の 歴史 | |
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19世紀 | |
1828: | Allan Cunningham が西洋人としては初めてマカダミアナッツを発見する |
1857: | ミューラーによって マカダミア属 および M. ternifolia が命名される |
1858: | ブリスベーン植物園長 Walter Hill は初めてマカダミアナッツを食べた西洋人として記録されている |
1860 年代 |
アボリジニの長老であった King Jacky は継続的にマカダミアナッツを 採取して入植者に販売し、最初のナッツ起業家として知られている |
1882: | William Purvis はハワイにマカダミアナッツの種子を輸入・植栽した。 初めはサトウキビ畑の防風林として、また観賞樹として育てられた |
1882: | ニュー・サウス・ウェールズ州リスモア近郊に初めての商業果樹園がつくられる |
1892: | ハワイに6万本以上の苗が導入され、栽培が定着した |
1897: | 現在のマカダミアナッツの木 M. integrifolia が命名される |
20世紀 | |
1910: | 当局による努力でハワイ島のコナ地区への導入がなされる |
1922: 〜 |
Ernst Van Tassel によってHawaiian Macadamia Nut カンパニーが設立され、その後大規模な農場や加工場がつくられた |
1940 年代 |
Steve Angus がオーストラリアで起業し、小規模なマカダミアナッツの加工場がつくられる |
1953: | Castle & Cooke 社が「ロイヤル・ハワイアン」という新しいブランドを始め、ナッツの知名度を高めた |
1974: | 佐藤芳之 アフリカ・ケニアにナッツ・カンパニー設立 |
1997: | オーストラリアがマカダミアナッツ製品の生産でアメリカを上回る |
ヤマモガシ科 Proteaceae : | |
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Banksia ericifolia | Leucospermum cordifolium |
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いずれも 雌しべ(花柱)が長くて目立つのが特徴。 右側は針山にピンが刺さっているイメージなので、ピンクッションと呼ばれる。 |
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