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中国名 : | 木鼈、木鼈子 | ||
科 名 : | ウリ科 Cucurbitaceae | |||
属 名 : | ニガウリ属 Momordica Linn. | |||
(1735) | ||||
原産地 : | 中国雲南省中部から南部、台湾、ベトナム | |||
用 途 : | 種子を薬用とする |
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撮影地 : | 中国 ![]() |
昆明植物園で「モモルディカ属」というつる植物を見て、これは珍しい!と、帰ってきて調べてみると、なんと ゴーヤー(ツルレイシ)がモモルディカ属、和名は「ニガウリ属」であった。 ウリ科といえば「草本、一年草」という頭があったが、本種はツル性の「木本」である。 |
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この棚には2種類の植物があり、緑の濃い、モミジ葉状の方が本種である。 わかりにくいが、上の方に花が咲いている。 |
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左のツルの写真は、2枚をつないだもので、繋ぎ目が少しずれている。 本種は雌雄異株で、この木は雄株であった。 葉の写真の右下に蕾があるが、大きな苞に包まれている。 以下は、その苞の様子と 苞を半分取り去った状況である。 |
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苞の様子 と 苞内部の蕾(左下) | ||||||||
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![]() ![]() 花は葉腋の下側から出ている。 これはツルが垂れ下がっているので、上下が逆さまとなっているためである。 この蕾はまだまだ小さい。 |
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葉そのもののような苞は、葉よりも緑が濃い。 萼はとても尖っている。 |
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苞の下側が割れて花が咲く。 花弁は5枚に分かれているようだ。 |
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まだ実は生っていなかったが、熱川のバナナワニ園に、昆明植物研究所の 曽 孝濂 氏が書いた本種の絵があり、実も描かれていた。 昆明植物園教授の絵がバナナワニ園に飾られているのは偶然のことではなく、以前、同園の研修生をバナナワニ園が受け入れて以来、現在も昆明植物園との交流が続いているためである。 花の色が、かなり白く描かれている。 |
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コピーライト 曽 孝濂 |
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名前の由来 ナンバンキカラスウリ Momordica cochinchinensis |
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和名 ナンバンキカラスウリ : 南方産のキカラスウリ 黄烏瓜 |
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中国名 木鼈子 | ||||||||
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種小名 cochinchinensis : 交趾支那の | ||||||||
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Momordica ニガウリ属 : 苦瓜属 | ||||||||
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ツルレイシ (ニガウリ) 京都植物園 | ||||||||
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ナンバンキカラスウリ |
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← キカラスウリ 黄烏瓜 Trichosanthes japonica Regel (1869) | ||||||||
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キカラスウリ (春日健二氏撮影) | ||||||||
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撮影:春日健二 kasuga☆mue.biglobe.ne.jp(☆を@にして下さい) |
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キカラスウリ |
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← カラスウリ 烏瓜 Trichosanthes cucumeroides Maxim. | ||||||||
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カラスウリ 花 と 若い実 | ||||||||
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驚くべきはそのタネである。 まるで「結び文」のような、「昆布巻き」のような・・・ そして見方によっては「カマキリの頭」に似ている。 サイズは、長さ9mm。乾燥する前は、もう少し大きかった。 |
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「噛んだ跡」に似ている というナンバンキカラスウリの種子も、こんな感じなのであろうか? |
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参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、 園芸植物大事典/小学館、 週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社、 植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎、 広辞苑 『日本の植物たち』のページ/春日健二 |
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