名前の由来 セイタカビロウ Livistona rotundifolia |
和名: セイタカビロウ 背高檳榔 |
ビロウは高くても 15m程度であるが、本種は30mにもなるところから名付けられた。 |
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種小名 rotundifolia : 丸い葉の という意味 |
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開きたての若い葉が、円形であるため。 古くなると 垂れてくる。 |
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Livistona リビストナ属 : 人名にちなむ |
スコットランド エジンバラの近くにある、リビングストンの男爵 P. Murrey ( ? - 1671) にちなむ。 『園芸植物大事典』
男爵についての詳細は 不明。
日本から東南アジア・メラネシア・オーストラリアにかけて、28種がある。 |
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和名 ビロウ属 : |
本種と同じ属である「ビロウ」 Livistona chinensis var. subglobosa は、南日本、南西諸島や小笠原諸島に生え、日本を代表するヤシのひとつである。
古くは「アジマサ」と呼んだようだが、『古事記』や『日本書紀』、平安時代の『延喜式』(927年撰上)で「檳榔」の字が当てられてしまい、別種「ビンロウジュ
檳榔樹」 Areca catechu と混同されることがある。
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ビロウ |
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足摺岬 5月中旬 |
小葉の先が長く二つに分かれており、特にその部分から垂れ下がる。
黄色く見えるのは花である。 高さはせいぜい5m。
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ヤシ科 Arecaceae : |
ヤシ科の基準属 Areca に由来して ヤシ科は Arecaceae と呼ばれるが、Palmae も使われる。
『園芸植物大事典』によると Areca は、インド南西部マラバル地方での呼び名 areec によるといわれている。
約 200属 約 2,680種があるそうだ。
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参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press
園芸植物大事典/小学館
ボゴール植物園の説明板
植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎 |
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