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別 名 : | フタゴヤシ 双子椰子 | |||
科 名 : | ヤシ科 Arecaceae または Palmae | |||
属 名 : | オオミヤシ属 | |||
Lodoicea Comm. ex J. St. Hil. (1805) | ||||
英語名 : | double-coconut, coco-de-mer, Seychelles nut | |||
原産地 : | インド洋 セイシェル諸島のプラリン島 とキュリエーズ島 | |||
用 途 : | 観賞用 | |||
撮影地 : |
インドネシア ![]() ![]() 日本 ![]() |
世界一 大きな種子! しかも その形がユニークなため、どこの植物園でも競って展示を行っている。 なお、世界一大きな「果実」は西洋カボチャで、巨大カボチャのコンテストは世界大会まである。重さは数百キロ。 |
樹 形 | ||
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ボゴール植物園のレストラン前広場に1本だけ あった雌株である。 遠目には「シュロ」のような姿であるが、近づいてみるとこれで高さ 10m 以上ある。事典によると、雌株で 15~20m、雄株で 35m 位になるという。 成長の遅い木で、太さ 25cm ぐらいの幹はまるで岩のようだ。 実を支えるために、スチール・アングル製の台が作られている。 ボゴール植物園で、木の廻りに鉄柵があるのも珍しい。 一本しかないのに実が生っているという事は、受粉は人工的に行われたものであろう。 |
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シンガポール植物園の雌株 | ||||||||
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シンガポール植物園でも、雄株と雌株は離れたところに植えられている。 右の写真はボゴール植物園のものより低く、高さ 約8m。 葉のサイズも小さいので、割れた葉の尖端が垂れていない。 葉は「1年に1枚しか出ない」ということなので、葉の数や葉痕の数を数えられれば、およその「樹齢」がわかる かな? |
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まだ開いていない葉 | 開きかけの葉 | |||||||
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![]() 名古屋 東山植物園 |
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シンガポール植物園では、丁度葉が出始めている株があった。 「クジャクヤシ」に載せたのと同じように、展開する前の葉は木のように硬く、薄茶色の毛で覆われている。 扇形の葉で、形は菱形である。折れ曲がらなければ きれいな形。 |
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雄花序 (シンガポール植物園) | ||||||||
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ここに写っている雄花序の長さは 70cm~1.2mであるが、長いものは1.8mにもなる。 |
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たくさん落ちている雄花を、ベンチの上に載せて撮ったもの。 事典によると、萼も花弁も3枚ずつあるようだ。 |
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雌花序 | 若い実 | |||||||
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右の写真、もしかすると すでに結実した後かも知れない。 |
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葉が1年に1枚だから、花序が出るのも 年1回だろうか。 苞の中に結実した果実がたくさん見える。 各花序の実の内で、大きくなるのは1つか2つである。 しかし、大きくならないものも いつまでも残っている。 |
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さらに、成熟するまで樹上で6年はかかるという。 ところで、一番手前の葉柄が大きく割れている。 これは幹が太くなったためであるが、葉の数を数えてみると少なくとも 12本 ある。 ということは、この葉は 「12年間も繁っている」 ということになる! |
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成熟すると「ある日突然に落下する」ということで、危険防止と落ちた実を持って行かれないように、網が掛けてある。 シンガポール植物園では網が掛けられているものは無かった。 成熟までにまだ時間が掛かる、ということだろう。 |
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種子 (展示品) | ||||||||
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伊豆熱川 バナナワニ園のもので、サイズは長さ40cm。 まさに女性そのものである。 熱川の和名は「フタゴヤシ」となっている。 |
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各植物園で実生(植物を種から育てること)が試みられている。 |
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シンガポール植物園 | ||||||||
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名札には、2006年5月15日の計量で 種子の重さ 21.3kg とあった。 発芽に要する期間は半年から1年ということなので、3年近く経ってしまったこのタネの発芽は、どうやら難しいようだ。 |
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高知県立牧野植物園 (温室) | ||||||||
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小さな葉があり、そこから本葉が出ているのがわかる。 |
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名前の由来 オオミヤシ Lodoicea maldivica | ||||||||
和名 オオミヤシ : 大きな椰子の実 |
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別名 フタゴヤシ 双子椰子 : | ||||||||
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種小名 maldivica : モルディブの という意味 | ||||||||
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Lodoicea オオミヤシ属 : 人名による | ||||||||
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ヤシ科 Arecaceae : | ||||||||
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参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、 園芸植物大事典/小学館、 週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社、 植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎 Wikipedia |
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