名前の由来 タカネゴヨウ Pinus armandii |
タカネゴヨウ 高嶺五葉 : 高い山に生える五葉松 の意味 |
日本の「ゴヨウマツ 五葉松」は 北海道南部から九州まで分布するが、事典には、生育する標高までは記載がない。
高山になると「ハイマツ」、その上は樹木が無くなり、富士山頂で 3,300mであるから、日本のゴヨウマツよりも高い山に生える五葉松、ということだ。
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← ゴヨウマツ Pinus parviflora |
ゴヨウマツ |
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一カ所から 5本の葉が「束生(束になって生える)」松を、ゴヨウマツ 五葉松 と総称する。
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種小名 armandii : 人名による |
19世紀 ラザロ騎士修道会の宣教師として中国に渡ったフランス人、Armand David (1826-1900) を顕彰したものである。
植物だけでなく、動物・鳥類・魚類、昆虫の調査も行い、ヨーロッパに ジャイアント・パンダを紹介したのもアルマンドであった。
もうひとつ よく知られる植物に「ハンカチノキ」 Davidia involucrata がある。 姓の David が属名として残された。 |
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Pinus 属 : 瀝青に由来する |
ラテン語の古い名前による。 その語源はラテン語の pix , picis で意味は「瀝青」(レキセイ) である。
瀝青とは、天然アスファルトやコールタール、原油の残りカスであるピッチなどである。 人造物も同じように呼ぶ。
成分は違うと思うが 「マツヤニ」からの連想であろうか。
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マツ属 マツ科 : |
@ マツが長寿・常緑・切っても葉が長持ちする所から「タモツ」の略転。
A 同上、「モツ」の意味
B 行く末を「待つ」の意味
C 神を「待つ」の意味
など、いくつもの説がある。 |
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中国名 華山松 : |
固有名詞としての「華山」は、中国中部、西安(シーアン)を省都とするシャンシー省にあり、標高は mである。
『園芸植物大事典』の原産地の記述は、「中国中部、雲南、台湾などの高地」となっており、シャンシー省が含まれないことはない。
「華」を 「中国」と解釈すれば、「中国の(高い)山に生える松」 となる。 |
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