![]() 市街地北部「森林公園」内の植物園で |
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SENEGAL ![]() |
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英 名 : | gum-arabic tree , Sudan gum-arabic | |||
科 名 : | ネムノキ科 Mimosaceae (マメ科 Leguminosae) |
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属 名 : | アカシア属 Acacia Miller (1754) | |||
原産地 : | 熱帯アフリカ スーダン、エチオピア、ケニア、タンザニアなど |
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用 途 : | 樹液は張り付け用の糊、錠剤の結合材、艶出し材、など様々な用途に使われる。 樹皮の繊維はロープ、漁網などに利用され、材も使われる。 また医薬にも利用されている。 |
私が初めてアラビアゴムノキの名前を知ったのは、「ニセアカシア」 (ハリエンジュの別名)の名前の由来に興味を覚えて、色々なアカシアについて調べていた時であった。 senegal という、国名の種小名が付いた「アカシア」の樹から「ガム」が取れる、という意外性。そして、アラビアゴムノキに関しての記載はあるものの、花や葉の写真が事典に載っていないために、どんな木なのかイメージが掴めないでいた。 その時は、まさか仕事で「セネガル」に行くなどとは夢にも思っていなかった。 セネガルの首都 ダカールの植物園なら アラビアゴムノキ があるはずだ、と無人の園内を探し回ったが、目当ての名札はなかった。 あきらめかけていた時に植物園の管理者のひとりに出会い、早速 Acacia senegal はないかと尋ねたら案内してくれた。 フランス語がしゃべれなくても、学名は世界共通!便利なことを実感した。 |
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樹 形 | 葉の形 と 刺 | |
![]() 木が立て込んでいる場所で、全体を撮影することはできなかった。 |
![]() 京都植物園温室にあった「アラビアゴムノキ」。 ただし.... 週間朝日百科『植物の世界』の記述によると、刺は3本で真ん中が湾曲しているという。 この木は刺が2本しかなく、葉の感じもこのページ トップの現地ものと違うため、どうも怪しい。 |
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幹の様子 | 若い木の生えぎわ | |
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この幹の太さは10cm程度であったが、表面がひび割れている。 この樹皮の繊維が強力なロープとなる。 |
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名前の由来 アラビアゴムノキ Acacia sensgal | ||
アラビアゴムノキ : |
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Acacia アカシア属 : | ||
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種小名 senegal : 「セネガルの」という意味。 | ||
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アラビアゴムノキ ←ゴムノキ |
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パラゴムノキ Hevea brasiliensis Mull. Arg. (1865) | ||
パラゴムノキ | ||
![]() 京都植物園 温室 |
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参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、 園芸植物大事典/小学館、 週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社、 植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎 |
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