山手線が渡る橋・くぐる橋 | − 架道橋 (ガード) ・跨線橋 − |
2. 新宿 跨線線路橋 |
中央・総武緩行線(以後 総武線 と呼ぶ)が、山手線 2線を跨ぐ 跨線橋である。 中央線快速と緩行線は 山手線の内側から外側へ出るため、どこかで立体交差する必要がある。 まず 総武線の下りが乗り越すことによって、新宿駅では同ホームに同じ方向の電車が並び、乗り換えしやすい工夫がなされた。 竣工は 山手線複々線化時の大正末期。 現在の線路橋の長さは 車両 3両半ぐらいなので、70m といったところか。 |
全 景 (山手線 内側より) 2010.12.31 |
手前の中央線快速は 代々木駅を通過して、そのまま新宿にはいる。 代々木新宿間は距離が短い上に、歩行者用イースト・デッキや駅のホームなど様々な場所から乗り越し線を見ることができる。 |
代々木駅から |
1番線の北端 から 2011.1.7 |
山手線(下2線)が蛇行しているのは、できるだけ角度を付けて 乗越し線の長さを短くするためである。 |
イースト・デッキの上から |
代々木方向を見る 2010.8.10 |
新宿方向を見る 2010.8.10 |
PCコンクリート桁の中央部を厚くしてある。 甲州街道の手前には 高速バスのターミナルなどを建設中。 |
新宿駅から |
6番線ホーム から 2010.9.24 |
15番線ホームの端 から 2010.8.10 |
うねる線路。 |
位 置 (終戦後の様子) |
1947年(昭和22年)の空中写真/国土地理院 |
代々木駅 明治通り 甲州街道 新宿駅 |
■ 新宿 跨線 線路橋 データ | |||
位 置: | 渋谷区千駄ヶ谷五丁目 | ||
管理番号: | − | ||
線路の数: | 1本:総武線下り | ||
橋 長: | 約 70m | ||
支 間: | |||
竣工年: | 初代:1923年(大正12年)頃。 写真参考 現在の橋:1989年(昭和64年2月)頃 | ||
跨ぐ線路: | 2本:山手線 | ||
歴 史: 備 考: | 日本鉄道品川線開通:1885年(明治18年) 甲武線(現在の中央線)開通当初は代々木の手前で乗り越し。 初代の開通は 1924年(大正14年)12月か? 架替え時の工法・手順に興味があるが未調査 | ||
名前の由来: | 代々木と新宿のほぼ中間だが、代々木の南にある線路橋が「代々木跨線線路橋」だとすれば、こちらは「新宿」となる。 | ||
参考写真 震災の被害状況 |
『関東大地震震害調査報告 掲載写真』第二巻 鉄道/土木学会ホームページ |
地震は 1923年(大正12年)9月1日。 代々木駅付近と同じく、1921年(大正10年)頃には工事が始まっていたのではないだろうか。 ほとんど完成している。 亀裂発生の被害ではあったが、1年以上あとの 1924年(大正14年)12月 原宿 - 新大久保間複々線開通には間に合わず、この乗り越し線使用開始は1925年(大正14年)4月であった。 それ以降は新宿駅での乗り換えが方向別となる。 |
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