山手線が渡る橋・くぐる橋  − 架道橋 (ガード) ・跨線橋 −


田端駅
番外 1. 構内コンコース と ホーム

では改めて、田端駅の様子を。
 
ホームへの吹き抜け空間 2008年(平成20年)竣工
国鉄時代の機能一点張りではなく、「商業施設」としても魅力のある 素敵な空間を作り出した。
高いレベルにあるコンコースから ふたつのホームに下りる、という特性を生かしている。 大屋根を架けて柱がないので気持ちが良い。
 
ホームから 西日暮里方向を見上げる

 
外 観 (山手線の内側から)

吹き抜け部分のエスカレータ
コンコース部分も2層分の高さ→



←ホームの奥に続くのは 田端大橋部分
改札口とコンコース、駅舎・店舗部分は山手線の上にあるので、いつも電車が く ぐっている。  ただ、ホームに掛かっている部分は少ないので、ホームが暗くなるということはない。
むしろ、内側の石垣が迫っていて 圧迫感がある。
 

古レールによるホームの屋根

左:吹き抜け  と  既存屋根 柱 と アングル・トラス

古い屋根はバッサリ切り落として・・・
 

 
1本足部分 2本足部分

  建 築 年 : 1925年(大正14年)の複々線化時 または その少し前
  柱 の 数 : 1本柱 と 2本柱 のミックス 計 21本
         北側の何本かは、北口改修の時に取り壊された。
  柱 間 隔 : 約 4.5 m (5ヤード)、 桁つなぎ : アングル・トラス
  棟 高 さ : 約 3.6 m (谷)
  屋  根 : 谷型、波形スレート、 母屋 : 木製

2つのホームの間を、各柱の装飾梁がつないでいる。 3輪のリズムが美しい。

柱同士は アングルトラスでつなぐ

 
2本柱 と 1本柱 のつなぎ方
片持ち梁のように、アングルトラスを細くしぼってある。
 
1本-2本-1本 の場合

3輪のリズム
大正の終わりか昭和初め、ホームが現在の位置に新設された時のものである。
80年ほどが経過している。

ペンキを塗り直して よく見ると 6輪!

 
 

屋根のレールを一部長くして 架線を吊っているため、柱やビームなどが無くてすっきりしている。

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