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別 名 : | タビビトノキ | |||
科 名 : | ゴクラクチョウカ科 Strelitziaceae または ストレリチア科 |
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属 名 : | オウギバショウ属 Ravenala Adans. (1763) |
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英語名 : | traveler's parm traveler's tree | |||
原産地 : | マダガスカル | |||
用 途 : | 熱帯各地に、観賞用として植えられる | |||
撮影地 : | セネガル ![]() ![]() タイ ![]() ![]() |
ダカール市内の大きなホテルの一つ、「ノボテル」の入り口前庭に植えられていたもの。 |
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高さは10m近い | 白い花 ? | |||||
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樹形は全く違うが、確かに花の形はストレリチア(極楽鳥花)に似ている。色は白ということであるが、すでに咲き終わって、枯れて茶色になつているようだ。 |
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エングラーの分類体系では、本種はバショウ科となる。 |
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枝分かれはせず、直立して20mにもなるという。 日本でもよく温室で見かけるが、すでに大きくなっているものが多く、「扇バショウ」の名前に納得する形である。 ドミニカ共和国のサント・ドミンゴ植物園では、まだ幹のない、扇が地面に埋まったようなものや「小さな」オウギバショウを見かけた。 |
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幼 形 | 短い幹 | |||||
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![]() これはもしかすると近縁の「ギアナタビビトノキ」かも知れない。 |
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タイ・チェンマイのシリキット王女植物園には、すばらしいゲストハウス(宿泊施設) がある。その名も 「Botanic Resort」 そのプールがある庭にオウギバショウが植えられており、古い花序が残っていた。 タネがきれいなことは本で知っていたが、ようやく実物を見ることができた。 |
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タイで見たオウギバショウ | ||||||
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新しくできた実。まだ黄緑色 | 熟して割れた実 | |||||
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果実は3つに割れて反り返っている。 ものすごく硬くて、動かそうとしてもビクともしない。 3室の子房に青いものが並んでいるが、大きな種子は、各室に1つか2つしかできていなかった。 青い薄皮は半透明で、ほぼ 種子全体をくるんでいる。 その真っ青な色は、そう言っては申し訳ないが人工的な印象さえ受ける。 |
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ヒマラヤの青いケシなど、花ではいくつかこれに近い青を見たことがあるが、種子をまとう皮がなぜこんなに青いのか? |
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アオカズラ | ||||||
青い果実としては、日本原産でアワブキ科の「アオカズラ」がある。 本来は2つの果実がペアに生るのであるが、1しかないことも多い。 半透明なところも、よく似た色である。 |
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小石川植物園 |
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名前の由来 オウギバショウ Ravenala madagascariensis | ||||||
オウギバショウ : 扇型をしたバショウの意味。 |
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吉田石堂 美術館の ホームページより |
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別名 タビビトノキ 旅人の木 |
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種小名 madagascariensis : マダガスカルの という意味 | ||||||
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Ravenala タビビトノキ属 : または オウギバショウ属 | ||||||
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ゴクラクチョウカ 科 (極楽鳥花科) Strelitziaceae : |
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Strelitziaceae : シュトレリッツ家 にちなむ | ||||||
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オウギバショウ ← |
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バショウ (芭蕉) : Musa basjoo Siebold et Zucc.(1830) | ||||||
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トピックス 1 | ||||||
バショウの年輪 ? |
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大きな面積を占める「花茎」 | 花の咲かなかった株 | |||||
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バショウの新芽 2007年5月19日 | ||||||
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トピックス 2 | ||||||
色とりどりの バショウ科 |
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バラバショウ (仮名) : Musa ornata Roxb. (1824) |
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京都府立植物園 温室 2007.5.13 | ||||||
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バナナ Musa acuminata Colla の一品種 |
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京都府立植物園 温室 2007.5.13 | ||||||
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センナリバナナ Musa chiliocarpa Backer ex. K. Heyne (1922) |
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前出の Musa acuminata の特異な1型 ということであるが、次から次へと雌花が咲いて、小型の果実がたくさん付いている。 粉をふいたような苞の表面とは違い、内側のつややかな赤紫色が美しい。 |
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伊豆熱川バナナワニ園 温室 2006.11.4 |
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フイリバナナ Musa×paradisiaca Linn. 'Koae' |
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伊豆熱川バナナワニ園 2006.11.4 | ||||||
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Musa cv. ' Pisang Seribu ' | ||||||
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奄美大島 奄美アイランド植物園 2007.4.9 | ||||||
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チヨウキンレン Musella lasiocarpa C. Y. Wu (1978) |
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小石川植物園 左2004.9.11 右2007.5.19 | ||||||
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参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、 園芸植物大事典/小学館、 週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社、 図説 花と樹の大事典/植物文化研究会 編 |
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世界の植物 −植物名の由来− 高橋俊一 五十音順索引へ |