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科 名 : | クスノキ科 Lauraceae | |||
属 名 : | ゲッケイジュ属 Laurus Linn. | |||
中国名: | 月桂 yue gui | |||
英 名 : | laurel , bay tree | |||
ギリシア語: | Dáphnê | |||
原産地 : | 地中海北部沿岸地方 トルコ、ギリシア、イタリア半島 |
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用 途 : | 良い香りのする葉を香辛料とする。家庭料理でも普通に使われる。 庭園樹、記念樹、鉢植えで観賞する。 |
① : 樹 形 2011.4.15 |
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養生所の井戸の右側、ツツジ園の所にある。 後ろのクスノキと重なっているが、色の濃い部分がゲッケイジュで 高さは 約 10.5 m。 |
2011.2.3 |
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北側から ツツジ園方向を見ている。 |
幹 の 様子 | |
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丁度 標識33番のところである。 幹は灰色。 地下から芽が出て株立ち状になっている。 |
② : 震災記念碑横のゲッケイジュ 2011.4.10 |
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ゲッケイジュ↑ 震災記念碑 |
雌花のつぼみ 筑波植物園 2011.10.8 |
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同じ日に 雄花のつぼみも観察したが、雌花の方がサイズが小さかった。 |
雄花のつぼみ 2011.3.23 |
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雄 花 2011.4.15 |
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薬は撒かないので、カイガラムシ天国。 『朝日百科/植物の世界』では「雌雄異株」、『園芸植物大事典』は「単性または両生」と記載が異なるが、植物園には雄花しか咲かず、実は生らないようだ。 |
雄花の詳細 2011.4.15 |
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4本ずつ三重に付く雄しべ。 一番内側の雄しべの左右には、蜜を出す「腺体」がある。 ( ▼印 ) 花の構造は同じ仲間のタブノキによく似ている。 |
新 芽 2009.4.22 |
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新葉は花が終わってから。 初めだけ産毛が付いているがすぐに落ちる。 |
新 緑 2009.6.30 |
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波打ってツヤのある葉が大変きれいであるが、少しするとすぐにカイガラムシが付き、それが出す汁にほこりが付いて、ひどい状態になってしまう。 自宅のものはそれ程ではなく、植物園だけがひどいのかと思っていたら 『園芸植物大事典』に、「日本ではカイガラムシの被害が多く、このため、観賞樹としての利用は比較的少ない」とあった。 葉の裏は表と較べると白い。 |
2009.2.21 |
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筑波植物園の果実 2011.10.8 |
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赤茶色に熟しかけているが、筑波でもカイガラムシが付いていて、黒サビ病のようになってしまっている。 |
ゲッケイジュの 位 置 |
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写真①: | D9 d | ● | 養生所の井戸右側、標識33番、高さ約 10.5 m |
写真②: | C5 ab | ● | 震災記念碑手前 右側 |
名前の由来 ゲッケイジュ Laurus nobilis | |||
ゲッケイジュ 月桂樹 : |
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種小名 nobilis : 高貴な の意味 | |||
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Laurus 属 : 緑 に由来する | |||
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クスノキ科 Lauraceae : | |||
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Wikipedia より |
月桂樹といえば必ず取り上げられる、アポロンとダフネのギリシア神話。 ローマのボルゲーゼ美術館にあるベルニーニ(1598-1680)の傑作。 とても石像とは思えない。 自分で撮った写真を載せたいものだ。 |
植物の分類 : | APG分類による ゲッケイジュ の位置 |
原始的な植物 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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進化した植物 (後から分化した植物) |
ゲッケイジュ属は 単子葉植物以前、早くに分化した植物のひとつである。 花弁や雄しべなどは 葉が変化したものと考えられている。 雄しべが中心軸の回りに3重に付く様子は原始的な構造を示しているが、モクレンのように「無数に付く状態」からは、一段進化(変化)している。 |
小石川植物園の樹木 -植物名の由来- 高橋俊一 五十音順索引へ |