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科 名 : | バラ科 Rosaceae | |||
属 名 : | サクラ属 Prunus | |||
別 名 : | ヒイラギカシ (柊樫) | |||
異 名 : | Laurocerasus spinulosa C.K.Schneid. (1906) |
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中国名 : | 刺葉桂桜 ci ye gui ying | |||
原産地 : | 関東地方以西から沖縄の山地 常緑林内 中国各地 | |||
用 途 : | 材は堅く、器具・細工物などに使われる。樹皮は染料、根と葉は薬用に使われた。 |
サクラの学名は 各所、各人でまったく違う。 サクラ属に関しては、米国農務省のデータベース『GRIN : Germplasm Resources Infor. Network』の学名で統一する。 |
園には3本のリンボクがあるが、いずれもほとんど人が歩かない 山道の50番通りにあるうえに、下部には枝がないために、全く目立たない。 その上 常緑林内にあるために全体像も撮影できず、落下物 (花と紅葉した葉) を使ったトップの写真となった。 |
①:50番通りを行く |
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下の段の標識62から始まる 50番通り。現在は、折れた枝が落下する可能性があって、標識51番で通行止めとなっている。 写真は園の奥を見ている。左が崖、右は立ち入り禁止区域で、中央の黒い幹が リンボクで 目通りの直径 約20センチ。 更に進むと ②の木が見えてくる。 |
②:標識52番近くのリンボク |
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もう一本の大木が この右斜面の上に立っている。↗ |
②:標識52番近くから見返す |
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今来た道 50番通りを振り返って見ている。 |
2012.4.18 ②:全体像 | ②:幹の様子 2012.10.8. |
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木が密集しているので 本来の樹形ではないだろう。幹はザラザラの膚。 |
②:枝の様子 2013.1.18. |
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春に紅葉して落葉 2012.4.22. | |
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特に赤い葉を選んで |
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葉に鋸歯は無い。ほかの季節(特に秋)にも落葉するようだ。 |
2013.1.8 葉の様子 2012.9.4 | |||
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弱い鋸歯が残る葉 |
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新葉の展開は 秋 2012.10.8. |
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花の様子 2012.10.20. |
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新しい枝の葉腋から多数の花序が出る。日が当たる高い所にしか付かない。 |
強風で落ちたつぼみ 2012.10.3 | 咲き終わって落ちた花 2012.10.20 |
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落ちたつぼみは まだ成長していない状態で、長いもので3センチ。 雄しべの長い花の花弁・萼は それぞれ5つ。事典を見ると セイヨウバクチノキの花にそっくりなので、参考に掲げておく。 |
セイヨウバクチノキ 2011.4.15. |
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同じバクチノキ亜属で、日本にはバクチノキが自生する。 バクチノキは、樹皮が剥がれる・花期が春・葉が大きく厚い・鋸歯が出ない などの違いがあるが、セイヨウバクチノキの樹皮は剥がれず リンボクとそっくり。ただし、その他の点は違っている。 |
梢に生る実 2013.1.8. |
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まだ青いようだ。事典によると 5~6月に黒く熟す。 |
リンボク の 位置 |
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写真①: | F 9 c | ● | 50番通り左側 |
写真②: | E9 bd | ● | 50番通り 標識52近く 右側 |
E9 cd | ● | 50番通り右手 柵内 |
名前の由来 リンボク Prunus spinulosa | ||||||||||
リンボク : 誤用 |
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種小名 spinulosa : 小さな刺の多い | ||||
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別名 ヒイラギガシ 柊樫 : | ||||
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中国名 : 刺葉桂桜 ci ye gui ying | |
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Prunus サクラ属 : スモモ から | |
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