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園の名札: | C. praecox var. grandiflorus (Lindl.) Makino cv. Concolor |
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科 名 : | ロウバイ科 Calycanthaceae | |||
属 名 : | ロウバイ属 Chimonanthus Lindl. | |||
(1819) nom.cons | ||||
英 名 : | wintersweet , Japanese allspice | |||
中国名 : | 素芯蝋梅 | |||
原産地 : | 中国各地 | |||
用 途 : | 庭園樹として植えられる。 | |||
備 考 : | cv. は cultivar(cultivated variety) の略 栽培品種 あるいは 園芸品種のこと |
「ロウバイ」の栽培品種であるため、名前の由来部分では ロウバイと記述が重複する。 | |
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正門をはいり、正面の坂を上り始めるとすぐにクランクになっているが、その右手に ロウバイの仲間が何本も植えられている。 |
2011.6.21 ロウバイ ↓ |
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早い開花 2014.12.21. |
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マンサクよりも早く咲き出す。2014年は一段と落葉が遅いような気がする。近づかないとわからないが、花が咲き出している。 |
開花期の様子 2012.2.5. |
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中央の花弁はわずかに赤紫 2011.1.23. |
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ウメのような香り。 |
色が濃いめのものも 2012.2.5. |
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花粉は出つつあるが、雄しべは閉じている。 |
花の比較 2012.2.5. |
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落ちていた花を並べてみれば 違いは歴然。 右↑がロウバイ。 |
開いた雄しべ 2012.2.5. |
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ロウバイは 雌しべが先に熟す(雌性先熟)タイプ。写真は雌花期から 雄花期への移行時期で、これから雄しべが中心に集まる。すでに花粉が出始めている。 中心が雌しべだが、不完全な雄しべ (仮雄蘂) もあるので、雌しべは見えていないかもしれない。詳細を見るために、福岡教育大学の福原先生の写真をお借りする。 先生は 驚異的な接写技術で撮影した鮮明な写真を公開しており、教材テキストページの写真および文章は、「リンクおよび適正な引用には 制限がない」となっている。 |
雌花期の状態(©福岡教育大学/福原教授) | |
![]() 開花初期の雌花期では、雄しべが外側に大きく開く。 右の写真にカーソルを乗せると、筆者が書き加えた各部の名称を表示する → 受精後に大きく成長するのは、花床部分である。 |
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雄花期の状態(©福岡教育大学/福原教授) | |
雄花期には 雄しべが中心に集まり 花粉を出す。この状態で昆虫類に花粉が付くように、葯が外側を向いている。 まるで洋服ブラシのようだ。 中央には、仮雄しべ(仮雄蘂)が 一段とはっきり写っている。 受精したものは、幼果が大きくなりつつある。 |
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株立ちの様子 2012.2.5. |
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二株あるソシンロウバイ | |
![]() 道路から見て 右の写真のすぐ後ろに 二株目がある。 |
2012.11.21![]() |
葉の様子 ソシンロウバイ | ロウバイ |
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撮影は ともに 2012.10.3 |
葉の形 ・ それにともなう葉脈の形 ・ 反り などに多少の違いがある。 |
2007.5.13 京都植物園 芋虫のような 実の様子 2008.7.5 | |
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先端に付いている突起は 雄しべ あるいは 仮雄しべが残ったもの。 果実のように見えるが、膨らんだ部分は 「花床」が発達したもので、子房ではないので「偽果」と呼ぶ。 その発達の様子と「突起物」の観察は、ロウバイ の項に掲載した。 |
ソシンロウバイ の 位 置 |
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E15 bd |
● | 坂の右手 2株 |
名前の由来 ソシンロウバイ | |||
Chimonanthus praecox の栽培品種 | |||
ソシンロウバイ 素芯蝋梅 : 花の色の様子を表す |
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← ロウバイ 蝋梅 | |
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栽培品種名 Concolor : 同色の の意味 | |
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種小名 praecox : 早期の という意味 | |
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Chimonanthus ロウバイ属 : | |
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ロウバイ科 Calycanthaceae | |||||
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ソシンロウバイの萼は? | |
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植物の分類 : | APG II 分類による ロウバイ の位置 |
原始的な植物 |
↑ | 緑藻 : | アオサ、アオミドロ、ミカヅキモ、など | |||||
シダ植物 : | 維管束があり 胞子で増える植物 | ||||||
小葉植物 : | ヒカゲノカズラ、イワヒバ、ミズニラ、など | ||||||
大葉植物(シダ類): | マツバラン、トクサ、リュウビンタイ、ゼンマイ、オシダなど | ||||||
種子植物 : | 維管束があり 種子で増える植物 | ||||||
裸子植物 : | 種子が露出している | ||||||
ソテツ 類 : | ソテツ、ザミア、など | ||||||
イチョウ類 : | イチョウ | ||||||
マツ 類 : | マツ、ナンヨウスギ、マキ、コウヤマキ、イチイ、ヒノキ、など | ||||||
被子植物 : | 種子が真皮に蔽われている | ||||||
被子植物基底群 : | アンボレラ、スイレン、など | ||||||
モクレン亜綱 : | コショウ、モクレン、クスノキ、センリョウ、マツモ、など | ||||||
クスノキ目 | ロウバイ科、モミニア科、クスノキ科、ハスノハギリ科、など | ||||||
ロウバイ科 | ロウバイ属、クロバナロウバイ属 | ||||||
単子葉 類 : | ショウブ、サトイモ、ユリ、ヤシ、ツユクサ、ショウガ、など | ||||||
真生双子葉類 : | キンポウゲ、アワブキ、ヤマモガシ、ヤマグルマ、ツゲ、など | ||||||
中核真生双子葉類: | ビワモドキ、ナデシコ、ビャクダン、ユキノシタ、など | ||||||
バラ目 群 : | |||||||
バラ亜綱: | ブドウ、フウロソウ、フトモモ、など | ||||||
マメ 群: | ハマビシ、ニシキギ、カタバミ、マメ、バラ、ウリ、ブナ、など | ||||||
アオイ群: | アブラナ、アオイ、ムクロジ、など | ||||||
キク目 群 : | |||||||
キク亜綱: | ミズキ、ツツジ、など | ||||||
シソ 群 : | ガリア、リンドウ、ナス、シソ、など | ||||||
↓ | キキョウ群: | モチノキ、セリ、マツムシソウ、キク、など | |||||
後から分化した植物 (進化した植物 ) |
小石川植物園の樹木 -植物名の由来- 高橋俊一 五十音順索引へ |