種小名 insignis : 著名な という意味 |
そう言われても困るのだが、トックリキワタの speciosa と同じく「きれいな」という意味で使っているのかも知れない。
|
|
Ceiba パンヤノキ属 : |
ケイバ Ceiba は、カリブ海地域のインディアンによるカヌーの呼び名。
大木となるパンヤノキの幹を丸木舟の材料とした。材は柔らかく耐久性は劣るが、加工しやすい利点がある。
17種類がおもに熱帯アメリカ、1種がアフリカに分布している。
|
|
本種を Chorisia属とする考え方があったが、現在は Ceiba に統合されたようだ。
|
|
|
以下は、パンヤノキ の記述と重複する。
|
パンヤ科 Bombacaceae : bombycinus (絹の糸の意) から。 |
ワタのなる木ということから、キワタ科とも呼ばれる。分類学上も「ワタ」の属する「アオイ科」に近い。
熱帯に分布し、果実や種子を食用にしたり、果実の毛を綿のように利用したりと、有用種が多い。
28属200種ほどの小さなグループで、バオバブノキ属、キワタノキ属、トックリキワタ属、パンヤノキ属、ドリアン属、バルサ属、パキラ属などがある。
|
|
|
キワタ ←ワタ ( 綿 ) : Gossypium hirsutum L . (1753) |
現在世界で栽培されている綿には4種あるが、中でもアメリカをはじめとして一番多いのが、日本でも一般にワタと呼ばれている一年草の「リクチメン」である。
古くはメキシコで栽培されていたものが、世界中に広まったものという。
ワタの歴史は極めて古く、今から7,800年も前のエジプトの遺跡からワタの実が発見されている。
属名 Gossypiumは ワタのラテン名 gossypionに由来する説が有力であるが、アラビア語の goz (やわらかい物)に由来するという説、gossum (腫れ物)に由来するという説もあり、はっきりしないそうだ。
種小名 hirsutumは「粗毛のある、剛毛のある」の意味。
|
|

右上の写真は花と若い実。
下が割れた実で、まだ綿の
繊維は硬く締まっている。
いずれも 小石川植物園
分類標本園 |


|
|
|
参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、
園芸植物大事典/小学館、
週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社
MABBERLEY'S PLANT-BOOK
GRIN アメリカ農務省のホームページ |
|
世界の植物 −植物名の由来− 高橋俊一 五十音順索引へ |