![]() |
|
|||
科 名 : | アオギリ科 Sterculiaceae | |||
属 名 : | コラ属 Cola Schott & Endl. (1832) | |||
nom. cons. | ||||
原産地 : | 西アフリカ (ギニアからトーゴまで) | |||
用 途 : | コーラ飲料の原料として、また 食用として栽培される | |||
撮影地: | シンガポール![]() |
< color="#ffffff">Coca-Cola | |||
![]() |
|
トップシークレットであった「コカ」 と 「コラ」。 『MABBERLEY'S PLANT-BOOK』の Cola の項には、瓶のデザインの「縦縞」について、カカオの実の形をヒントに考案された! という主旨の注釈があった。 「コカ」 と 「コラ」の実態がはっきりしなかったために、デザイナーは、同じアオギリ科であり 名前の似ている「カカオ」と混同してしまった、ということであろう。 なるほど、カカオの果実とそっくりである。 もちろん「滑り止め」のグリップ機能も考慮している。 |
|||
|
|||
一日中歩き回って疲れていたせいか、葉の写真さえない。 |
|||
|
|||
落ちていた果実だけは なんとか写真に収めた。 木に生っている時は、果柄に この実 4・5個が放射状に付いている。 コラノキの種子の主成分は澱粉であるが、カフェインやアルカロイドの一種であるテオブロミンが含まれており、生でも食べられるという。 それを知っていれば、ここでかじって疲れを吹き飛ばせたのに・・・ アフリカでは、はるか昔から利用されていた。現在でも市場で売られているという。 |
|||
|
|||
右側の大きな実の長さが 17cm。 左の種子が4つしかはいっていない方は、10cm強であった。 それぞれを開いてみたのが次の写真である。 |
|||
|
|||
落ちていたおおきな葉の上に載せて写真を撮ったが、サイズは、40×幅22cm もあった。 |
|||
|
|||
種皮は白いが、中の種子は初め淡いピンク色をしている。 乾燥させると色が濃くなり最後は黒くなる。 |
|||
名前の由来 コラノキ Cola nitida | |||
和名 コラノキ : コラ属の代表として呼ばれている |
|||
|
|||
種小名 nitida : 光沢がある という意味 | |||
|
|||
Cola 属 : | |||
|
|||
アオギリ 科 Sterculiaceae : | |||
|
|||
|
|||
なお、コカ・コーラのもうひとつの「原料」である コカノキ Erythroxylon coca は、成分のコカインが麻薬に指定されているため 日本での栽培は禁止であり、葉の持ち込み・所有も認められていない。 |
|||
参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press 園芸植物大事典/小学館 週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社 植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎 シンガポール植物園植物ガイド/ シンガポール日本人会自然友の会 MABBERLEY'S PLANT-BOOK/Cambridge Univ. Press Wikipedia |
|||
世界の植物 −植物名の由来− 高橋俊一 五十音順索引へ |