ドムベヤ の一種
Dombeya sp.
科 名 : アオギリ科 Sterculiaceae
属 名 : ドムベヤ属 Dombeya Cav. (1787)
原産地 : 属としては、マダガス島とその東部に位置するマスカリン諸島にかけて分布する。
用 途 : 花が美しいために、観賞用として栽培される。
 
撮影地:
タイ

タイ チェンマイ郊外のシリキット王妃記念植物園には、入口近くにインフォメーションセンターがある。
建物は傾斜地に建っているが、その脇にドムベヤが咲いていた。

しかし名札がなかった。
ほかにも名前がわからないものがあったので、研究室の人に問い合わせたのだが、この ドムベヤのことを聞くのを忘れてしまった。

名前のわからないものは載せないようにしているのだが、きれいな花なので・・・・。
 
全体の様子

木の下に潜り込んで 根元を写す
30度ぐらいの傾斜がある。
とても背が高く見えるが、斜面に沿って何株かが植えられており、ひとつの木の高さは 3m程度のようだ。
 
葉の様子 Dombeya wallichii


滋賀 草津市立水生植物公園
葉はプラタナス状に切れ込みがあり、大きなツタの葉のようだ。
このことから、ドムベヤ・ウァリキィ D.wallichii ではないことがわかる。

『朝日百科/植物の世界』には 2種・1交配種の記載があるが、写真は Dombeya burgessiae 1種だけである。
本種ではその写真とは雄しべの状態が違っている。

今のところ、名前の特定ができていない。
 
苞と萼は綿毛で覆われている

花の様子

古くなった花は 茶色くなる


 
名前の由来 Dombeya

和名 
: なし
植物園では、「ドベヤ」 ではなく 「ドベヤ」と標記することが多い。
Dombeya ドムベヤ属 : 人名による
フランス人の医師で植物学者 ドンベイ Joseph Dombey (1742-1794) を顕彰したものである。

ドンベイは南アフリカや当時のスペイン領アメリカの探検 (1778年から1784年) を行い、生きた植物や標本を持ち帰ったが、スペイン・フランス・イギリス政府を巻き込んだ「ドンベイ事件」(標本の所属や出版権を巡る争い)が起きている。
アオギリ科 Sterculiaceae
アオギリ科については、別項を参照して下さい。
 
参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、
        週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社、
        Wikipedia
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