樹 形 |
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幹がクネクネと曲がっている木で、枝は低く横に広がっている。
後ろに幹が見えるが、それは別のもの。
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幹の様子 |
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枝が細いためか垂れ下がってくるので、こんな形になるのだろう。
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葉は一回羽状複葉 |
枝 |
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葉の様子 |
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葉軸に翼があり、吸盤のような腺体がある。
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枝の先に付く つぼみ |

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花 |
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ネムノキと同じように萎れた雄しべが茶色く残る所は汚らしい。 |
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名前の由来 Inga edulis |
和名 アイスクリームノキ アイスクリームの木 : |
英語名 icecreambean, icecream tree : |
花の時期で実は生っていなかった。
事典によると、果実はヘビのように長く、時には2mに達するそうだ。
『朝日百科/植物の世界』のには、同じ属の Inga spectabilis についての記述で 「ソラマメほどもある黒い種子も捨て、薄く白い種衣だけを食べる。さわやかな甘さがあり、口の中でシュワッと溶ける感じがする」
とある。
香りがバニラアイスクリームに似ているともいわれる。 |
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参考に Wikipedia の本種の写真をお借りする。
莢には数本の縦筋がある。
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これまでに掲載した植物では、同じネムノキ科の キンキジュ が、黒い種子の周りの白い種衣を食用にするものだった。 |
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参考 キンキジュ Pithecellobium dulce |
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種小名 edulis : 食べられる という意味 |
世界で最も食べる部分の効率が悪い果物のひとつ。 |
『朝日百科/植物の世界』 |
重量比のことであろう。
白い部分は軽いので、かさの割に重さは小さくなる。 |
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Inga属 インガ属 : |
『植物學名辞典/牧野』には「南米植物名」とあり、由来は載っていない。
世界に300種があるそうだが、『園芸植物大事典』には項目さえない。
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参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press
週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社
MABBERLEY'S PLANT-BOOK/Cambridge Univ. Press
植物學名辞典/牧野富太郎、清水藤太郎 |
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