ギンゴウカン 銀合歓
Leucaena leucocephala Di Wit (1961)
← Acacia leucocephala Link. (1822)
← Mimosa leucocephala Lam. (1783)
別 名 : ギンネム
科 名 : ネムノキ科 Mimosaceae
(マメ科 Leguminosae)
属 名 : ギンゴウカン属
Leucaena Bebth. (1842)
英 名 : Wild mimosa, Jumbie bean
原産地 : 熱帯アメリカ (メキシコ、ベリーズ、ガテマラ など)
世界各地で野生化している
用 途 : 熱帯地方各地で街路樹などとして植えられている。
若い葉や莢を家畜の飼料とする。
 
撮影地 :
ドミニカ共和国
 
ビルマネム Albizzia lebbeck とともに、ドミニカ共和国の首都サントドミンゴで 街路樹として植えられているネムノキ科の高木である。
 
街路樹 高さ 9m

 
乾期にあたる3月の状態で、どの木にも鈴生りの実があふれている。
 
花は終われに近かかったが、少しだけ残っていた。
 
幹の様子 葉の様子
2回羽状複葉の葉は非常に細かく、小羽片は1cm程度である。
 
つぼみ と 花
丸い花の直径は 15〜25mm。  蜂が来ている。
 
ひとつの花序には多くの花(集合花)が咲き、それぞれに複数の実が生るため、ものすごい数のタネができる。
 
若い莢

 
熟した実
その旺盛な繁殖力を嫌うせいか、植物園ではあまり見かけたことがない。
  
名前の由来 ギンゴウカン Leucaena leucocephala
 
ギンゴウカン
銀合歓 : 銀色(白色)の花が咲くネムノキ。
私は 別名の「ギンネム」の方が好きである。
 
合歓は ネムノキ の中国名で、夜になるとネムノキの葉がピッタリと閉じることから。
 
種小名 leucocephala : 白い頭の という意味
まあるく 密に付く白い花に由来している。
 
Leucaena ギンゴウカン属 :
ギリシア語の 「leukos 白」に由来する。
 
『園芸植物大事典』によると、ギンゴウカン属は 50種ほどあるそうだが、多くの花の色が白いことによっている。
 
そんな属は、ほかにもありそうだ・・・。
 
参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press
        園芸植物大事典/小学館
        週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社
        植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎
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