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科 名 : | ヤシ科 Arecaceae または Palmae | |||
属 名 : | クジャクヤシ属 Caryota Linn. (1737) | |||
英語名 : | jaggery palm , kittul tree , sago palm , toddy palm , wine palm | |||
原産地 : | インド、スリランカ、マレー半島 | |||
用 途 : |
幹からデンプン。花柄から採る汁より糖を作る。 幹は用材としても使われ、繊維から紐を作る。 |
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撮影地 : | 中国 |
中国雲南省の省都 昆明市街地北部に位置する、「金殿公園」(有料) に植えられていたものである。 葉を除いた幹の高さは2mほどしかなく、12〜18mにもなるというこの木からすると、まだ植えられたばかり、と言えよう。 若いだけに花や実はなく、写真としてはさびしいページとなる。 それでも 葉の大きさだけは「1枚」で2.5mはあった。 |
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金殿公園の隣に、1999年に花博の会場となった場所が公園となっており、(これも有料で入場料が高かった) 温室もそのまま使われていた。 そこには樹齢が何年かはわからないが、高さ10mはあろうかというクジャクヤシが2本。 |
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右側大写しの写真にラベルがあるが、そのすぐ下あたりで直径 40cm弱。温室の中でこれである。 横にいる子供と較べても、その太さがすごいことがわかる。 日本の温室では栽培されないわけだ。 幹には葉の痕がはっきりと環状に残る。 この木に較べると金殿公園のものは可愛らしいもので、「幹」の部分は葉柄の苞に被われていて、まだ見えていない。 |
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葉の様子 | 新葉 | ||||
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根本部分は急に太くなっている | |||||
羽状複葉のそれぞれの葉(小葉)は、一枚で10cmぐらいの大きさがあり、さかなの胸びれの形をしている。 2辺は直線だが、曲線部分は二重の鋸歯となっている。 中段の葉の写真は、先端方向から幹の方を見て撮影したもの。 幅も2m以上ある。 |
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新葉部分のアップ | |||||
右上の写真、新葉の黄土色は細かい毛の色である。 縦の筋はあるものの、展開した時の細かな葉を予測させるものなどは全く無く、鉄のように硬くて、一角獣のツノのようだ! |
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名前の由来 クジャクヤシ Caryota urens | |||||
和名: クジャクヤシ 孔雀椰子 |
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種小名 urens : キン毛ある、苛性の | |||||
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英語名 : | |||||
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Caryota クジャクヤシ属 : | |||||
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ヤシ科 Arecaceae : | |||||
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参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、 園芸植物大事典/小学館、 週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社、 植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎 |
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