インドソケイ インド素馨 (プルメリア)
Plumeria rubra Linn. (1753)
SENEGAL
科 名 : キョウチクトウ科 Apocynaceae
属 名 : インドソケイ属 (プルメリア属)
   Plumeria Tourn. ex Linn. (1735)
英語名 : frangipani , temple tree
原産地 : 熱帯アメリカ
用 途 : ハワイではレイの花に。
東南アジアでは主に葬式に使われるらしい


 
「インドソケイ」という名は馴染みが薄く、プルメリアで通っている。
熱帯の各地で栽培されており、日本でも温室には必ずといって良いほど植えられている。
 
楕円形の葉 白い花

ダカール大学附属植物園で
 

Plumeria obtusa L. かもしれない
キョウチクトウ科の特徴、ねじれた花。
 
樹 形

ダカール植物園:
日陰のためかこの木には花がなかった
 
名前の由来 インドソケイ Plumeria rubra
 
インドソケイ
: インドのソケイの意味。
熱帯アメリカ原産であるから、「インドのソケイ」は誤りである。
 
正確には「ニシインドソケイ 西印度素馨」で、ニシが省略されてしまったものであろう。
 
種小名 rubra : 赤の という意味
この種には、花の色がピンクから赤のものの他に、白や黄色、花びらの外側にピンクの筋が入るものなどの園芸品種があるということで、本種がどれに当たるかははっきりしない。
 
花の中心が黄色い点は共通している。
 
Plumeria プルメリア属 :
リンネよりも半世紀前に生まれた17世紀のパリの植物学者、トゥルヌフォール (1656 - 1708) がリンネ以前に名付けていたもので、フランス人修道士で植物学者であった、プリュミエ ( C.Plumier 1646 - 1704 ) を記念したたものである。
 
 
インドソケイ ←
 
 ソケイ (素馨) : Jasminum grandiflorum
Linn. (1763)
事典によってはソケイの学名をJasminum officinale f. grandiflorum (L.) Kobuski としているが、『 Index Kewensis』 と 『園芸植物大辞典』では上記の学名となっている。
 
素馨の「素」は白い という意味を表す。
漢和辞典によると、素の音は素の字の上の部分「主」からきており、もとは「シ」であったという。意味は白い意の語源「斯」からきており、上下を合わせて「白い糸」となる。
これから、素は 白絹、白い、生地、ありのまま、もと などの意味を表すことになる。
音は「シ」が転じて「ソ」となった。
 
馨は「強い香り」であるから、白くて香りの良い花 という意味になる。中国で名付けられたものであろう。
 
まだ、実物を見たことがない。 →(参考 マツリカ
 
参考文献 : Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、
        園芸植物大事典/小学館、
        漢和中辞典/角川書店
世界の植物 −植物名の由来− 高橋俊一 五十音順索引へ