シリキット王妃植物園
タイ王国
所在地 : タイ北部チエンマイ市 北西部 約 30Km
位 置 : 北緯18度54分、東緯98度51分
面 積 : 約 1,000 ha (主要部分は 1/10程度)
設立の
 経緯:
現国王の王妃シリキットを顕彰した植物園であることは間違いないが、詳細は不明。
ガイドブックをもらったが すべてタイ語で書かれており、判読不能のため。
 

フタバガキ科 ディプテロカルプス・オブツシフォリウスの項と、一部重複する。

トップの写真は、道路から少し外れたところにひっそりと設けられた祠である。
小石川植物園にも小さな稲荷神社があるが、いかにもタイらしい建物の形をした、ほこらだった。
 

シリキット王妃植物園

植物園は、チエンマイ市街地(上の地図の右下)からタクシーで北西部方向に約1時間。図の「A」が入口部分である。

国道に接した入口の標高は 約 640m。
約 400mの市街地よりもかなり高く、特に朝方はセーターを着ても寒かった。(1月)

とにかく山の中で、平らなところはほとんど ない。
 
温室への道の途中にある 休憩所

 
入口部分の花壇 切符売り場

 
ビジターセンター ビジターセンター前

課外活動の 小?学生
 

国道に面した入口から温室までの距離は1.5キロぐらいあるし、しかも大変な標高差である。

入園者のほとんど全員が、入園料とは別料金の「シャトルバス」に乗り、運転手のガイドを聞きながら温室まで登っていく。もちろん往復切符である。
 
シャトルバス 窓ガラスはない

 
はるか下の方に道路 丘陵に植えられたバオバブ


この植物園には3日間 通ったが、それでも全部は見きれなかった。

1日目はバスに乗らず、ゆっくり歩いて写真を撮りながら温室まで行った。
帰りは、坂を歩いていたら、作業を終えたワーカーがバイクの後ろに乗せてくれた。

1日目に、温室までの登り道の半分以上は見終わったので、バスに乗って途中で下ろしてもらうつもりで切符を買った。
しかし平日で「お客さん」は少ない。運転手が「何人かが集まるまでは出発しない」と言うので、歩き始めてしまった。
前日と同じ道を歩いても、また新たな発見があったりで、ついにその日はバスに乗らずじまい。

3日目は「絶対に乗るぞ」と出かけたものの、やはり観光客は ゼロ。
 
ところが運転手は貸し切り状態のバスを出してくれた上に、普段は行かない、ルート外の道まで、特別に走ってくれたのである。
 
白花ガーデン つる植物の庭

乾期で連日カンカン照りであったため、私は熱射病にならないように、水をかぶりながら(帽子やシャツを濡らしながら)歩いていた。
恐らく運転手は、そんな姿の私を何度も見て、植物に関心があることを理解してくれていたのであろう。

そして山の奥の方の道で、「フタバガキ科」の木を目撃した。
温室まで送ってもらった後で あらためてその場所に戻り、じっくりと観察した。
 
じつは、この出会いには伏線があった。
前日、園内の国立科学博物館 エントランスホールに、フタバガキの実の巨大な模型がぶら下がっていたのである。 それまで、羽根のついた果実は写真やボゴール植物園で見ていたが、あまりに巨大であり、そしてこの色!  である。

その時は、これはカラフルにデザインされた「オブジェ」だと思ったのだが、3日目に実物を見ることができて、単に「拡大したもの」だったことがわかった。
つり下げられた模型
 → ディプテロカルプス・オブツシフォリウス 参照

下のビジター・センターにはレストランとスーベニア・ショップ、上の温室の近くにもスーベニア・ショップと 屋外の「簡易食堂」がある。

ともに、ボゴール植物園のレストランには及ばないが、タイ料理はまた別物。

メニューには一応英語が書いてあったが、たくさんある品の違いがよくわからず、おばさんに適当に頼んだら、なんと、2品が出てきた!

おなかが空いていたので、なんとか両方とも平らげた・・・。
 
 
参考文献 : Wikipedia、
        Google Map
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