山手線が渡る橋・くぐる橋  − 架道橋 (ガード) ・跨線橋 −


日暮里駅
番外 1. 北口 コンコース と ホーム


昭和の遺産
古レールによる ホームの屋根

当初考えた「移設案
以下の記述は検討不足で間違いであった。

 後から作られたのに、なぜ アーチが連続していたのか?

10番線までしかなかったホームの隣に 11・12 番線が増設された。
増築の事実がはっきりしているのだから、答えは簡単。 継ぎ足しである。

今まで気にも留めなかったが、調査を始めた頃は、「増築のはずなのに 初めからあるように見える」 のが不思議だった。
しかしよく見れば、増築の跡がちゃんと残っている。「錆」に惑わされたのである。
ただし、単純な増築ではなさそうだ。


昔の 10番線端部(予測) 現在の 10番線 と 11番線の間の柱


(3番線のものを ミラーコピー) 端部仕様ではなく、しかも左右対称ではない。
右が現状であるが、中央にプレートがあり 明らかに端部とは部材構成が違う。 
端部だった柱を加工しただけでは、こうはならない。

4番線 中間部オリジナルとの最大の違いは、最上部のレールが「二段重ね」となっている事である。

筆者の結論は、「旧 東北本線ホームの柱・梁を移築した」である。

推定であるが、ヒントになるのは「リベット」。

大正末または昭和初期の接合方法は、ガードなどでもすべて「リベット接合」である。 写真は錆でよくわからないが、問題の柱にはリベット接合と溶接が併用されており、古い部材を使っていることがわかる。

すなわち、昭和30年(1955年)頃に 11・12番線を増設した時、東北本線ホームの屋根を取り払って その柱を再利用した、 というのが筆者の推定である。

ホーム増設前の状態
 常磐線        東北本線     東北本線     山手・京浜線











10
解体↓  梁を切断・端部の柱を撤去
→→→ →→→→→→ →→→
↓加工・再利用 新設
                           ホーム増設後 の 状態                 2連の屋根






東北本線
通過





10
11

12
新旧のスパンが違うので、梁の角度の調整が大変だった様子が伺える。

 
新幹線建設後 の 現状



東北本線
通過
新幹線
 


10
11

12
常磐線 新しい上屋

上記の推定は検討不足で 間違いであった。

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