山手線が渡る橋・くぐる橋  − 架道橋 (ガード) ・跨線橋 −

御徒町 → 秋葉原
11. 明神坂 架道橋

開通したのは大正末期の高架線開通時。

新幹線の東京駅乗り入れ工事に伴って、道路が大幅に切り下げられた。
地上に出てきた新幹線の架道橋を く ぐるためである。

A 部分 : 竣工1924年(大正13年)頃
                   遠 景 (山手線の内側から)          ↓架道橋
ここからは建物が邪魔になって、端の方にしか写せない。
ブリンクしている 部分である。 新幹線側は高架橋の陰になっている。

全 景 (山手線の内側から)
写っている秋葉原駅 1 ・2番線ホームは御徒町方向に延長されたために、明神坂架道橋の上に掛かっている。
 
近 景 (山手線の内側から)

3 ・4番ホームから
閉床式なので ガードは目立たない。 御徒町方向を見ている。

桁の様子                         2010.7.22

↑1・2番線ホーム
第2秋葉原高架橋では 5スパンに6線を通していたが、駅が近付いてホームの幅を確保するために、部分的に線路の間を広げている。 写真中央部分が 3 ・4番線ホームとなる。

また 歩道の向こう側にあるねずみ色の擁壁が、ほぼ元の道路面を示している。
1・2番線 ホーム部分 (御徒町方向を見ている) 2010.7.22
山手線の内側 1 ・2番ホームを見上げたところ。 古い橋台に後からコンクリートを打ち増しして 鉄骨を載せている。
11両編成の時に延長した部分なので、1990年(平成2年)頃の工事だろう。

明神坂高架橋の北側は「第2秋葉原南 高架橋」だが、柱の耐震補強工事を終えて、2013年7月に商業施設 その名も「ちゃばら CHABARA」が開設された。
「ちゃばら」の南端           2014.2.16
橋台や桁もきれいに塗装し直された。


A と B の中間部分
一本柱 (御徒町方向を見ている)   ↓保線用通路
   ↑A部分                             B部分 新幹線↑
この一本柱は、元 秋葉原貨物駅高架橋の 西端の柱である。 秋葉原北架道橋から続いていて、保線用の「歩行通路」として使われている。
明神坂架道橋では華奢なサイズの鉄骨ボックス梁が飛んでいる。 高所恐怖症の人にとっては・・・・。
 
新幹線の架道橋(仮称 B部分)のすぐ横である。


B 部分 : 竣工 : 1990年(平成2年)頃
遠 景 (秋葉原駅から)
地下(最初は高架下)にはいって行く 新幹線。 

全 景 (山手線の内側から)
昔は平らな道だったが、レベルの低い新幹線を くぐるために切り下げられた。 



A部分の下から

低い天井
歩道の床レベルは車道より高いが、最小の桁下は2.7mあるので、十分。
車道の制限高さ 「2.8m」 は余裕を見込んだ数値だろう。


位 置 (終戦後の様子)
1947年(昭和22年)の空中写真/国土地理院に加筆
御徒町駅                蔵前橋通り        青果市場       秋葉原駅

明神坂架道橋 データ

位 置: 千代田区神田相生町〜外神田一丁目
  東京駅より 2K 151M 15
管理番号:  17 (東北線)
道路名: 神田明神通り
線路の数: 計 8 本 (下記 AB は仮の呼び名)
A: 6本: 京浜東北線2線、山手線2線、
      東北縦貫線2線
B: 2本: 東北上越新幹線
支 間: A: 20m 120
B: 17m 700
空 頭: 高さ制限表示 2.8 m (B部の制限による)
 B部歩道での桁下は 2.7m
桁の製作年: A: 1923年(大正12年)および
   1924年(大正13年)
B: 1989年(平成元年)頃
備 考:
名前の由来: ガードから西に 400mのところにある「明神坂」 に由来する。
坂名の由来: 神田神社、通称 神田明神の参道が面するところから呼ばれている。


明 神 坂

明神坂の位置
地図サイズ 400×254  1956年(昭和31年)修正測量/国土地理院

1909年(明治49年)から昭和までの一万分の一地図や、現在の地図にも「明神坂」という名称は見あたらない。
現地に出かけても、文京区による説明看板はない・・・。

このあたりで「明神」と言えば 「神田明神(神田神社)」であることは明らかだが、念のために神社近くの飴屋「大國屋治助商店」のご主人に確認したところ、子供の頃から「明神坂」と呼んでいるそうだ。
 
明神坂 坂上から

 
湯島聖堂の練塀
鳥居を挟んで道路の向かい側に、聖堂の裏門がある。

飴屋のご主人の話では、この練塀は震災後、1933年(昭和8年)頃に作り直したものだそうだ。  「私はまだ小学生だったが、色々とうまいことを言われて、工事の手伝いをさせられた」 という話であった。 そして、塀の中には空洞があるそうだ。 つまり塀の下部は、内外の壁に分かれている ということになる。

神田神社
大黒様、恵比寿様、平将門 を祀る 東京でも屈指の人気神社。
正月は、お参りの人で鳥居の外まで行列ができる。 また仕事始めの日には、会社役員や営業マンが 商売繁盛を願って社殿に上がり、祈祷を受けるための行列もできる。

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