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科 名 : | マメ科 Fabaceae | |||
属 名 : | クリトリア属 Clitoria Linn. (1735) | |||
英語名 : | butterfly-pea(属名) | |||
原産地 : | ブラジル | |||
用 途 : | 鑑賞樹、陰影樹 | |||
撮影地 : | シンガポール ![]() |
シンガポール植物園の最北部に地下鉄駅が新設され、新しい門も設けられた。以前に訪れた時はその一帯が工事中だったが、この木は以前からあったのか、それとも新しく植えられたものなのか。いずれにせよ 生まれて初めて見たクリトリア。 |
ボタニカルガーデン駅を出ると すぐに入口 | |
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切符売り場はありません。入場無料。 次の写真は園の内側から。 |
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塀沿いの何本かの木 2014.7.4. |
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入口をはいると園路は右に曲がるが、そこに沿ったすぐ右手。赤い服の人たちは雑草を刈る作業中。 |
奥の背の高い二本の木 |
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5mぐらいの高さで、下枝が枝垂れてきている。 |
終わり近い花 |
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長い花序は枝先から垂れ下がり、元の方から咲いていく。 |
葉は3出複葉 |
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3枚しかない代わりに小葉は大きく、長さ10〜15センチ。 右後ろに入口が写っている。 |
花の様子 |
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線状の斑紋が入った赤紫の花。 マメ科の植物では旗弁は軸側にあるのが基本なので、花序が下向きになる本種では、花柄はねじれていないはずだ。もし 花序が上向きになった場合は、180度捻ってこの写真と同じように咲くのだろう。 各つぼみは 大きな苞に包まれている。 花序が下向きになるのが当然のフジの花。これまで不思議には思わなかったが、すべての花が花柄をひねっていることになる。 |
小石川植物園のノダフジ 2008.4.27. | |
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若い実 2014.7.4. |
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下の方にはなかったが、高い所に黄緑色の莢がいくつも生っていた。しかし、それぞれの花序にひとつだけが多い。 |
名前の由来 クリトリア Clitoria fairchildiana | |||||||||
和名 仮称 コダチチョウマメ : 木立蝶豆 |
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種小名 fairchildiana : |
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Clitoria クリトリア属 : | ||
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クリトリア属 命名経緯 の考察 | ||
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Clitoria ternatea チョウマメ 蝶豆 | |
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![]() Wikipedia より 多年生のつる植物、花はひとつずつ つるが上向きでも、花柄が捩れて花は下向き ボタニカルマガジン 37巻 より |
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Clitoria racemosa の命名経緯 | ||
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命名年 | 学 名 | 和 名 | 命名者 | 備 考 | |
1735 | Clitoria | クリトリア属 | リンネ | ||
@ | 1832 | C. racemosa | → Vigna rasemosa | G. ドン | 本種とは別の種 |
解説:命名時点では 正名だったが、Vigna属に訂正されたのは 1929年。 90年以上もの間 @とA ふたつの C. racemosa が存在していたことになる。 |
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A | 1837 | C. racemosa | 本 種 | ベンサム | |
解説:すでに使われている種小名と同じ名を付けてしまった。 現代と違って出版情報がすぐに伝わらなかった可能性もある。 同属だった別植物に同名を付けてしまった時点で、Aは無効。 たとえ@が別属に訂正されても、racemosa の種小名は、 Clitoria属では使えない。 植物命名規約(メルボルン)第53条 |
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1967 | C. fairchildiana | 本 種 | ハワード | Aを訂正 | |
解説:100年以上にわたって Aが使われていたが、この間違いに気づいた ハワードが訂正。命名規約の改定が関係しているのかもしれない。 |
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マメ科 : | |||||||
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