山手線 が 渡る橋 ・ くぐる橋
新橋 → 浜松町

11. 汐留橋 架道橋

A部

T部
:2線
:2線
:2線
: 1909(明治42)年12月 品川-烏森間 開業
: 1914(大正3)年12月 東京駅開業 4線開通
: 1942(昭和17)年 東海道本線 開通
旧A部
TS部
新A部
:4線
:2線
:4線
: 1956(昭和31)年 架け替え
: 1964(昭和39)年 東海道新幹線 開通
: 2007(平成19)年10月 竣工
初めて見たのは、環2道路の新設に伴う新しい架道橋ができた後だった。



A部分 :旧東海道本線 4線分建設 
  1909(明治42)年 品川-烏森間 2線開業

汐留橋架道橋 南橋台

環2道路の工事現場の囲いに貼ってあったもの。
出典は『新永間建築事務所 初代工事写真』(1978)
この写真の撮影は 1903(明治36)年。ここが東京駅に向けた高架橋の始点。手前が山手線の内側で、橋台から「袖壁」を伸ばして土手を支えている。
後ろの建物は、当時の汐留駅構内に建つ 東京鉄道管理局。
現在の様子       2024.9.16.
2002年までは残っていたはずだが、橋台もろとも造り替えられた。

架設中の汐留橋架道橋
海側から西方向(正確には南西方向)を見ている。3径間で、総支間は 25.6m (84.4尺)。当初の源助橋とほぼ同じ幅だった。
写真の出所は 同上。
汐留通り        2010.1.3.
前掲写真と同じ方向を見ている。斜めに横切る環2道路の完成前の状態。現在は直進できなくなっている。

最初に架けられたおよその範囲を以下に示す。
撮影:2010.12.16.
A部 :4線分 :1909(明治42)年12月 品川-烏森間 開業
T部 :2線 :1942(昭和17)年 東海道本線 開通

敗戦直後 1948年の空中写真

1948(昭和23)年3月29日 / USA-M859-109 / 国土地理院
戦前に架けられた東海道本線T部の桁が、A部よりも明らかに短い。増線のかなり前、1930(昭和5)年頃には第一京浜国道の拡幅が完了していたため、汐留通りの交通量が少なくなるとの判断だろう。


旧A部 :4線 : 1956(昭和31)年 架け替え
    架け替え途中の空中写真 (1956年3月)

1956(昭和31)年3月10日 / USA-M324-419 / 国土地理院
解像度が悪いので、前掲写真よりも 縮小・広範囲となっている。が 同じ位置を示す。
3月時点では、架け替えの済んだ第3・4線を使って 山手線・京浜東北線を運行しながら、第1・2線の工事を行っていた。緑のが、高架橋の上で地組みされた汐留橋・源助橋の桁である。
これは、架け替えの順序がわかる 貴重な写真!

小野田氏の記事*) によると、架け替えられた橋は2径間・1橋脚で、狭い方が 5.35m、浜松町側の広い方が 21.5m、総径間 27.1m だったとのことである。
*) 『鉄道ファン』2013年6月号 東京鉄道遺産をめぐる旅
「帝都の赤絨毯」-新永間市街線 その5-


現状 :計6線 : 2027(平成19)年10月 竣工
  環状2号線新設のため全面的に架け替え
撮影:2010.12.16.

橋台代わりの
幅広の桁
(緑の網掛け)




汐留橋架道橋

シオサイト
架道橋
浜松町方向を見ている。斜め横に3本架かっているのは 前掲図 緑の網掛け部で、シオサイト架道橋と汐留橋架道橋が載る桁、両者の橋台の代わりとなる構造物である。
架道橋部 全景 (再掲)
新橋方向を見ている。新しくできた環2道路のために、直進はできなくなった。
鉄骨コンクリート桁
歩道の上の三角部分が、線路方向に架けられた汐留橋の桁。
昔の第1源助町橋高架橋の南端
新橋方向を見ている。環2道路に切り取られて残った三角地帯。
5本の鋼管柱が建っている。
銘 板
左:柱の製作年は 2004年。架道橋の竣工は 2007年10月。
汐留橋架道橋の外側

浜松町
→新橋
山手線の外側から 現在の汐留橋架道橋(シオサイト架道橋の左)を見ている。
右手前のコンクリートの壁は 新幹線の源助町橋高架橋 最南端の橋台、左のラーメン構造の柱はそれに続く高架橋。



位 置
1948(昭和23)年3月の空中写真 / 国土地理院
新橋駅                     浜松町駅

汐留橋 架道橋
位 置: 港区東新橋一丁目
管理番号: 15 (東海道) 追加・変更されたか?
線路の数: A:4線:京浜東北線、山手線
T:2線:東海道本線
TS:2線:東海道新幹線
    ただし 源助橋架道橋
橋 長: 不明
竣工年: 2007(平成19)年10月
 道路の開通は ずっと後
名前の由来:  汐留通りに架けられた架道橋


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