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筑波植物園 |
科 名 : | バラ科 Rosaceae | ||||
属 名 : | サクラ属 Prunus | |||||
別 名 : | アズマヒガン、ウバヒガン | |||||
英語名 : | Higan cherry , rosebud cherry | |||||
原産地 : | 本州、四国、九州。 済州島 | |||||
用 途 : | 庭木、建築材、器具材 | |||||
備 考 : | 寿命が長く、天然記念物に指定されている名木や巨木が多い。 エドヒガンの枝垂れるものが「シダレザクラ」とされている。 |
サクラの学名は 各所、各人でまったく違う。 本ホームページでは、米国農務省のデータベース 『GRIN / Germplasm Resources Infor. Network』の学名で統一しているが、2018年にシダレザクラ関連種について変更があり、エドヒガン、ジュウガツザクラなどが遺伝子的には シダレザクラ P. itosakura と同じとなった。 |
@:樹 形 2013.3.22. |
一般に15〜20m、時に 30mまで大きくなる木ではあるが、この木の場合は周りに木が多いために、特殊な樹形となっている。現在は、根本から折れてしまっている。 |
樹高 約13 mのうち 11mまでは葉が無い。日当たりが悪いために枝が落ちてしまったものだ。小石川には エドヒガン は複数本あるが、上部にしか花を付けないため、詳細は 園外で撮った写真となる。 |
@:幹の様子 |
幹の太さは根元の長径で 75cm。高さ 1.55 mの所で枝分かれしていた。 |
↓ |
2022.10.3 大枝が折れて 切断 2022.10.23 | |
大枝の基部付近に割れ▼が生じていたようだ。 |
↓ |
完全に倒壊 2024.11.10. |
2024.10.13 |
倒れた日はわからない。基部から折れたもので、根は生きているようだ。また復活することを願うしかない。 |
A:奥のエドヒガン 2014.4.4. |
エドヒガン↑ ↑シダレ桜 |
シダレザクラの右側に2株あった。これも ひょろ長い樹形で、花は はるか かなた。 2018年9月の台風の南西風を受けて、シダレザクラは奥方向に、エドヒガンは左方向に倒れてしまった。 |
倒れて4年経った幹 2022.12.11. |
並んで生えていたシュロの大木に倒れ掛かった。ここだけ「原生林」のような雰囲気だ。 |
筑波植物園のエドヒガン 2012.4.6. |
高さ7m。これが自然な樹形だと思われる。 |
筑波の幹 | |
当時、根元付近で 30cmだった。 |
京都植物園はピンクのつぼみ 2000.5.2. |
木によって 花には 紅色から白色まで、変異があるそうだ。 |
小石川のつぼみは 極淡いピンク 2011.4.7. |
筑波植物園の白い花 2012.4.6. |
花の直径は 約 2cm。 |
花の特徴 |
チェックポイントは、ぷっくり脹れた花托筒。細かな毛が密生している。 |
花の内部 2012.4.18. |
結実せずに落ちた花を裂いて見たところ。木の上で種子はできているのだろうか? |
葉 2000.5.6. |
葉は細長く、その分「測脈」の数も多い。 目黒 自然教育園 |
エドヒガンの実 2012.6.2. |
筑波植物園。熟すともっと黒くなる。 |
エドヒガン の 位置 |
写真@: | C6 d | ● | 標識35番 震災記念碑の先。 20通りと30番通りの間 |
写真A: | B4 a | ● | 標識26番の先 右側。台風被害で倒れてしまった |
名前の由来 エドヒガン Prunus itosakura | |||||||
エドヒガン:彼岸の時期に咲くことから | |||||||
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エドヒガンが Prunus itosakura に変更された経緯は、シダレザクラの「命名の経緯」を参照のこと。 |
Prunus サクラ属:スモモ から | |
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エドヒガン と シダレザクラは「親類関係」であり、だからこそ 植物園では 2か所とも 両者が隣り合わせに植えられていたが、エドヒガンは両方とも倒れてしまった。 |
左 : シダレザクラ 右 : エドヒガン@ |
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