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科 名 : | サガリバナ科 Lecythidaceae | |||
属 名 : | サガリバナ属 Barringtonia | |||
J. R. Forster & G. Forster (1775) | ||||
中国名 : | 棋脚樹 | |||
原産地 : | マダガスカルから、太平洋諸島まで | |||
用 途 : | 防風・砂防のために植えられる。材は家具や建築材に使われる『園芸植物大事典』 | |||
撮影地 : | ジャマイカ ![]() |
ついに見ました、ゴバンノアシ! プラントハンターも 「プラントウォッチャー」も、足で稼がないと新しい植物に巡り会えない。 ガイドブックのない新しい植物園を訪ねた時には、とにかく隅から隅まで歩いて見て廻らないことには、もし珍しい木があったとしても見逃してしまうことになる。 キングストンのホープ植物園に行ったのは日曜だったので、職員はおらず、頼りの名札もほとんどない。 ふと見上げた木に「ゴバンノアシ」がぶら下がっていた。 |
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枝の太さの割に葉が大きく、葉が枝の先端にしかないために、あまり大きな木には見えないが、高さは15m程あった。 根元の太さは30cm程度。 |
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花 白い花びらが見える | 落下した雄しべ | |||||
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2008年4月中旬。花はほとんど終わっていて、一つしか咲いていなかった。右の写真は落ちていた雄しべのかたまり 長さ7cm である。 |
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ぶら下がる実 | ||||||
花が上向きなので、サガリバナ科ということを忘れていた。 雌しべと顎は最後まで残っている。 果実は四角錐で稜の肩が丸くなっているところが、碁盤の脚のイメージを強くしている。 花びらの数も4枚のようだ。 |
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実の大きさは、大きいもので幅10cm。 |
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大きな種子 | ||||||
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手頃な石で ふかふかの実を割ってみると、中には直径4cmの大きな種子がひとつ。 丸い種子の中は、真っ白いデンプンかなにかの塊であった。 果実はスポンジ状になっていて、水に浮いて種子を広めるという。 |
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名前の由来 ゴバンノアシ Barringtonia asiatica | ||||||
ゴバンノアシ |
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碁盤の脚 | ||||||
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脚は8面体 | クチナシの実 | |||||
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種小名 asiatica : アジアの という意味 |
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Barringtonia サガリバナ属 : 人名から |
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サガリバナ属 |
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サガリバナ科 Lecythidaceae : |
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参考文献 : Species Plantarum 復刻版/植物文献刊行会 Index Kewensis Ver.2.0/Oxford University Press、 園芸植物大事典/小学館、 週間朝日百科/植物の世界・朝日新聞社、 植物学名辞典/牧野富太郎・清水藤太郎、 日本大百科全書/小学館 |
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