山手線 が 渡る橋 ・くぐる橋
池 袋 → 大 塚

4. 池 袋 大 橋

品川駅開業時からあったと思われる 「第二鎌倉踏切」、通称「池袋大踏切」 を立体交差化した稲妻形の大きな橋である。 長大で、全体像を撮るのが難しい・・・。
 
左側の斜路が、山手線の外側(西側)から登る道である。


池袋駅周辺 (1947年の空中写真)
西 側
ビックリガード   雑司ヶ谷架道橋  池袋大踏切(仮称) 川越街道
         駅前大通り             六又ロータリー
池袋駅が大きいだけに、東西をつなぐ道路は「ビックリガード」の次が「池袋踏切」で、細いながらも重要な道であった。 次の写真は上図の部分拡大。

「(仮称)旧池袋橋・池袋大踏切」の様子 (1963年の空中写真)
池袋 大塚
国土地理院
西側から 東上線と赤羽線、橋を挟んで 東側が車庫へ行く線路と貨物線。
遮断機が4つもあるわけで、交通の難所だった。
 

1966年(昭和41年)10月、 取り付け道路を新しい位置(次の写真の・・・・部に、)に設けて「池袋大橋」がとし、旧池袋橋(仮称) は撤去された。

(仮称)池袋橋・大踏切       川越街道 富士見橋
国土地理院、撮影は米軍、写真サイズ 400 × 258
 
池袋大橋 (1984年の空中写真)
     旧 踏切の位置↓    池袋大橋
国土交通省『国土画像情報』より/1984年(昭和59年)度撮影
CKT-84-3/C8B-11

池袋大橋 山手線の外側半分
山手線の外側、池袋駅側から撮ったもの。
線路は左から、東上線2本、埼京線・電車区への線など4本。
歩行者用の階段の左に、橋へと登る車道がある。
 
池袋大橋 山手線の内側半分
同じく駅側からの遠望。
線路はほとんど見えないが、くぐって行く山手線2本と 湘南新宿ライン2本。
山手線内側の斜路は、右手奥へと下りていき、六又ロータリーに出る。
内側半分の中央橋脚
門形の鋼製橋脚。
貨物列車の上部が異常に空いている。昔は軌道レベルが高く、地面とほぼ同じであったものを下げたためである。
 
大塚駅側 の様子
上の写真とは反対側から撮ったもの。右の低いレベルが山手線。

左側 「旧 山手貨物線」は電車一つ分高い位置であったため、それを越えるために、長いながいスロープが必要となった。
 
自動車専用
大型車両 および 軽車両は通行禁止。

山手線内側のスロープ
 
西側の親柱 東側の親柱
両者はともにスロープが始まる地上へベルにあり、300m以上離れている!
国土交通省『国土画像情報』 / 1989年(平成元年)度撮影 CKT-89-3/C2-25


位 置 (終戦後の様子)
1948年(昭和23年)の空中写真/国土地理院
池袋駅               旧東京拘置所          大塚駅

池袋大橋 データ
位 置: 豊島区上池袋一丁目〜
  豊島区上池袋二丁目〜池袋一丁目
管理番号:  −
道路名:
橋 長: 209. 26 m 区のデータによる
幅 員: 15. 51 m
竣工年: 1966年(昭和41年)10月
跨ぐ線路: 10本:
東武東上線2本、埼京線など4本、山手線外回り、内回り、湘南新宿ライン2本
備 考: 竣工年は現地親柱による
軽車両は通行禁止
名前の由来: 東西の池袋をつなぐ 大きな橋。
旧池袋橋(仮称)を架け替え、大きな長い橋となったため。(推定)
 




番外 その2. 清掃工場出入り口

池袋マンモスプール跡地に 1999年(平成11年)に竣工した豊島清掃工場には、区の健康プラザが併設されている。
駅とは反対側の道路は主にその出入り口に当てられ、清掃車の出入りは池袋大橋の上から、という動線計画になっている。

橋から直接出入りするのは難しいために、別途 山手線を跨いで構造物が設けられ、池袋大橋の欄干 二カ所にゲートが作られた。
 
清掃工場出入り口 (池袋駅側から)
                               清掃工場出入り口

 
山手線を跨ぐ 出入り口 (大塚側から)
      池袋大橋(緑色)    専用跨線橋            清掃工場

入 口 出 口


入口の写真はゲートが閉まっている状態。 ゴミの投入口が見える。
煙突の高さは 210m あるとか。
 

湘南新宿ラインのレベルが下がったので、次に池袋大橋を架け替える時には低くできる可能性があった。
しかし、この出入り口を作ってしまった以上は、絶対に動かせないので また同じ高さに作らざるを得ない・・・・。

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