山手線が渡る橋・くぐる橋  − 架道橋 (ガード) ・跨線橋 −

西日暮里
3. 第二西日暮里 架道橋

東北本線の高架下を通る架道橋。 駅の東側を通る道路から、間之坂架道橋の下まで行かずに駅に行く「近道」として作られた。

改札口前までの 40mほどの長さで終わるため、山手線には関係していないが、管理番号の付いている架道橋なので取り上げる。

近 景 (山手線の外側から)
うっかりすると 通り過ぎてしまいそうな 「通路」 である。


新幹線開通後 1989年(平成元年)の空中写真
国土画像情報/国土交通省 CKT-89-3/C2-30 1989年(平成元年)
架道橋のおよその位置を示した。
 
道路からの入口のアップ
レベル差をカバーするためにスロープとなっているが、通路が手摺りで二つに区切られている。
もともとは 階段だった右側もスロープに改修したようだ。 (推定)

反対側の 改札口前から見る     ↓第二西日暮里架道橋         改札口
撮影地点は新幹線の架道橋の下である。

第二西日暮里架道橋 データ
位 置: 荒川区西日暮里五丁目
管理番号:  40 (東北線)
通りの名称: 道灌山通り
線路の数: 4本 : 東北本線(宇都宮線、高崎線)
支 間:  −
天井高: 約 2 m 50
竣工年: 推定 : 新幹線建設に伴う東北本線の移設時
     1982年(昭和57年)3月
備 考:
名前の由来: 西日暮里駅 あるいは 地番としての西日暮里にある 二つ目の 架道橋。



番外 ?. 第一 西日暮里架道橋

本架道橋の名前は ”第二”西日暮里架道橋、管理番号 40 である。
では、「第一」はどこに?

東北本線の管理番号は東京駅を起点として振られているので、「第一」は日暮里側にあるはずだ。 

ところが、次は「諏訪坂架道橋」で管理番号は 39 である。


管理番号を付ける時に、すでに「第一西日暮里架道橋」が無くなっていたのだから、「第二」を取って、単に「西日暮里架道橋」と改称すべきだが、JRは過去の歴史、一度決めた名称を大切にする会社である。

では、「第一」はどこにあったのか?  以下は推定である。
 
 
新幹線開通後 1989年(平成元年)の空中写真
国土画像情報/国土交通省 CKT-89-3/C2-30 1989年(平成元年)
現在は、上から見てもその痕跡が無いのだが、20年ほど昔の写真には、架道橋らしき穴が見えている。 (写真 印)

目的・役割はわからないが、第二西日暮里架道橋のすぐ南に 「第一」 があったのではないか?
 
第一西日暮里架道橋 があったかもしれない 場所
新幹線の最後尾あたりの 東北本線部分である。

手前に店ができてしまっているが、建物の間から見ると、ほかの部分にはない「奥行きのある構造」 となっている。

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