山手線 が 渡る橋 ・ くぐる橋 日暮里 → 鶯谷

番外 1. 日暮里駅の構内跨線橋

日暮里駅は京成電鉄スカイライナーで成田空港に向かう人が、大きなスーツケースを持って乗り換えることが多い。
1987年(昭和62年)に国鉄が分割民営化されて、各駅でエレベータ・エスカレータの設置などの改良が進んだが、いの一番に設置すべき日暮里駅なのに 20年、エレベータに関しては なんと30年も待たされた!
「スカイライナーは乗り換えが不便なので、成田エクスプレスを使いなさい」と言わんばかりのサービスの悪さだ。 この件に関しては ほんとにまったく 不満だった。
また 常磐線と山手・京浜東北線の乗り換え客が多いこともあって、跨線橋が4本あり、実際に以下の記号が付けられている。 北側の新しい部分は幅が広く、ショップや改札があるので「コンコース」と呼ぶことにする。

京成  常磐線3・4番      9・10  11・12 ↑鶯谷


跨線橋
 
跨線橋

紅葉坂橋

跨線橋




コンコース()




下御隠殿坂橋
                           ↓西日暮里

A 〜 D の どの跨線橋も、山手・京浜東北線と常磐線とは連絡している。
ここの跨線橋が難しいのは、A 〜 D で 「出口」 と 「京成電鉄への連絡の有無」 がそれぞれ違うこと、エスカレータ ・エレベータの設置が限られていることである。 
A の コンコースに出れば 問題はないが、初めての 特に外国人にとっては分かり難く、ついつい手近な階段を登ってしまう。

跨線橋 出口      接 続 階段以外の設備
A :
西口、東口
常磐、京成、山手・京浜の すべて  エレベータ・エスカレータ
B : な し 常磐、京成、山手・京浜の すべて  な し
 エレベータの設置工事中
C :
南口
常磐、山手・京浜のみ
一度出口を出て、橋経由で京成に行ける
 エスカレータ
D : な し 常磐、山手・京浜のみ  な し

 
コンコース A
まずは、新しい部分から。 線路の上部を利用して、2009年(平成21年)の中頃に 広いコンコースがオープンした。 
北口コンコースの大空間
駅北側の「跨線橋」であるが、店舗・コンコース・改札口・発券口・改札外の通路・事務室・改札外の店舗からなっているので、とても「橋」とは言えない広い面積がある。

普通の駅ならここにホームへの階段が並ぶのだが、東北本線と新幹線 計6線分にはホームがないため、そこは商業スペース「エキュート」となっている。 京浜東北線・山手線の下り口が、右奥に見える。 
ecute ” は、ki (駅)、center (真ん中)、universal (総合)、
together (一緒に)、enjoy (楽しむ) の頭文字を組み合わせた造語で、主に駅改札の中(エキナカ)にある店舗を指す。
あわせて、「駅」+「キュート」(かわいい・格好いい) の意味合いも持たせているのだろう。
 
北口コンコース 京成の乗り換え口 と 常磐線への階段
 
外 観
奥にある 白い屋根の高架部分は、京成電鉄の新ホーム。

改札外の通路(東口方向) と 改札口 改札外通路 西口への階段

 
下御隠殿坂橋から 駅への入口
残念なのは、改札口のすぐ北側にある「下御隠殿坂橋」とは一体として計画されておらず、非常に折り合いが悪い事だ。

西口へはご覧のような階段。 東側も、橋への出口には階段がある。 西側は まだこれから改良されるのかも知れない。
東口地上部へは、階段以外にエレベータやエスカレータがある。
コンコースの下
面積が広い分、その下は柱・梁に覆われて 暗くなる。


 
跨線橋 B
跨線橋 B ができたのは 推定では1956年(昭和31年) ホームの増設時である。
北側から見た 跨線橋の屋根 (山手線の内側から)
手前から 跨線橋 B、紅葉坂橋、跨線橋 C、跨線橋 D。

全 景 (西日暮里方向を見る)
紅葉坂橋から。 跨線橋 B にはそれぞれ両側に階段がある。

北側の階段 南側の階段

大きく「」と貼ってあるのだが、今まで気にしたことはなかった。 9・10番線。

初めての人が南側から荷物を押してきて、ここに「成田空港方面」と案内があるので、ついつい 重い荷物を「持って」上がってしまうことがある。 エスカレーターがあるのは A階段。
山手線の内側から
階段の屋根の内部
秋葉原駅に 同じデザインの増設階段 1957年(昭和32年)がある。

常磐線側から山手線方向を見る
朝の通勤時は 人で埋まるのだろう。
 
新幹線 上部
新幹線の上だけは投石防止のクリンプネットがある。
跨線橋 B の真下で コンクリートのボックス内に はいって行く。


 
跨線橋 C
跨線橋 C ができたのは、1974年から79年(昭和54年)のあいだで、完成当初は南口はなかった。 南口ができたのは、1985年から89年(昭和64年)のあいだである。
全 景 (鶯谷方向を見る)
中央には南口があり、トンガリ屋根がついているが、由来は未確認。 
すぐ手前にあるのが「紅葉坂橋」
全 景 (西日暮里方向を見る)

跨線橋 D から。 跨線橋 C には、階段とエスカレータがある。
新幹線部分が、工事途中のような状態で放置されているのも みっともない。 
北側の階段 南側のエスカレータ

南 口
跨線橋 C から、直接京成電鉄には行けない。 乗り換え精算をするためには窓口や係員が必要なため、ただ跨線橋で繋げば済むというわけにはいかないからである。
今は一度南口改札を出て、紅葉橋経由で京成通路に行けるようになった。 階段が数段あるので、重いスーツケースがあると苦労する。
南口は 昼間はすいているので、待ち合わせにはいいかもしれない。


 
跨線橋 D
近 景 (9番線から)
この錆付いた鉄板や柵を なんとかして欲しい。 日暮里駅の担当者は、あくまで美観には無頓着のようだ。 この柵に何の意味があるのだろう。 鉄板類の耐荷重か小さくて、立ち入ると新幹線の軌道に落ちてしまうのか? 見るたびに不快感が起こる。
遠 景 (芋坂橋から)
跨線橋 D の階段は、ホームの長い常磐線には両方向にあるが、ホーム端部の山手線では片側だけである。
京成の乗り換えはできません
階段の上り口に「新南階段」という名前が掲示してある。
これは、以前は紅葉坂橋と現在の跨線橋 Dとの中間あたりに、先代の「南階段」があったものが、、跨線橋 C の開設で廃止され、その後に南口ができた頃にこの跨線橋 D が作られた、という経緯があるためだ。
建設年は、1985年から89年(昭和64年)の間。

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