谷端川 (小石川) の支流を歩く
東大下水 の 支流


訂正 : 2013年10月
菊坂の流れを「東大下水」としていたが、芳賀ひらく氏 の著書 『江戸東京 地形の謎』の、東大下水の流れは別 という記述に納得したため、全面的に訂正を行った。


東大下水(ひがしおおげすい)は、本郷台地と白山台地の間、その後は小石川台地との間を流れていた川である。

水源はなく、江戸時代以前は雨水が流れる川で、江戸初期では指ケ谷(さしがや)附近は水田だったため、その部分には川筋はなかった。
その後町屋化されたために整備された川となり、小石川、別名「西大下水」と平行して南下し、現在の後楽園遊園地北端で合流して、江戸初期に掘られた神田川に放水されていた。
菊坂

1921年(大正10年)第二回修正測図 (1909年(明治42年)測量)/ 国土地理院
掲載サイズ 299 × 400
今回の 菊坂下の流れは、東大下水の支流のひとつで、本郷三丁目附近から 現白山通りまで、上図では 黄緑色の部分である。

今回 の 範囲
谷端川の
上流


西





1921年(大正10年)第二回修正測図
(1909年(明治42年)測量)/ 国土地理院
掲載サイズ 400 × 279
この地図では、川の記号は菊坂の途中で途絶えている。
 
菊 水 湯
かつては流れ沿いにあったが、2015年に廃業、跡地はマンションとなった。文京区浴場組合のホームページによると 明治中期の創業で、100年以上の歴史があった。

1 :  はじめに  源流の位置 考察 
2 :  東大下水の支流 その1  見返り橋 から (仮称)長泉寺橋 まで
3 :  東大下水の支流 その2  炭団坂 から 白山通り まで

Top へ 谷端川の跡を歩く 高橋俊一