山手線が渡る橋・くぐる橋  − 架道橋 (ガード) ・跨線橋 −

秋葉原 → 神田
8. 柳橋 架道橋

柳原通り架道橋に続く「第2柳町橋高架橋・柳橋架道橋・第1柳町橋高架橋」 は、同じ町名「柳町」に由来するものである。

初めに「柳橋架道橋」の名前を見た時には 浅草橋の柳橋のことが頭に浮かんだのだが、直接の関係はなかった。

昔の町名に基づいて名付けられた旧名を、現在の名前にする時に不備があったためだ。


A 部分 4線分、架道橋本体 竣工時期:1923年(大正12年)2月

全 景 (山手線の内側)
4線分のうち、当初は2線だけだったかも知れないが、遅くても昭和初期までには4線となったはずだ。

近 景 (山手線の外側)  2010.1.30 の状態
ここは早くから 東北縦貫線の工事が進んでいる区間で、2009年末か 2010年初には架道橋が撤去されたようだ。
現在は新しい架道橋のための工事中で、真っ暗である。 (次の写真)


B 部分 2線分、 竣工時期:1955年(昭和30年)頃

東北縦貫線の工事中  2010.11.5 の状態
新幹線の下から神田方向を見ている。 
現在は 工事用通路のための 仮設桁が組まれているが、新しい高架橋は倍近い高さの所を通る。


C 部分 建造時期 : 1990年(平成2年)頃
 
山手線の外側 から
           柳橋架道橋部分↑        神田ふれあい通り
新幹線部分には架道橋の桁は無く、高架橋が続いている。  見た目にも、車が出てこないと道があるのがわからないくらいだ。
 
山手線の外側 全景


位 置 (終戦後の様子)
1947年(昭和22年)の空中写真/国土地理院
      秋葉原駅        中央線   中央通り               神田駅

柳橋架道橋 データ

位 置: 千代田区神田須田町二丁目
  東京駅より 1K 760M 22
管理番号:  14 (東北線)
道路名:
線路の数: 計 8 本 (下記 A〜D は仮の呼び名)
A: 4本: 京浜東北線、山手線
B: 2本: 東北縦貫線2線 工事中
C: 2本: 東北上越新幹線
支 間: A: 10m 92
空 頭: 高さ制限表示 なし
竣工年: A: 1925年(大正14年)4月
B: 1955年(昭和30年)頃
D: 1990年(平成2年)頃
備 考: A部の銘板(桁の製作年)は1925年(大14年)
4本とも同じデザインだが、4本同時に架けられたのかは未確認。
名前の由来:  旧町名「柳町」に由来する。 
 町名の「柳」にに橋を付けて「柳橋」とした。
町名の由来: 「柳原」の由来は柳原河岸高架橋の項 参照


周辺の情景


柳 橋
花柳界で有名だった 本家柳橋は、柳原架道橋から東へ 1,300 mの場所。
神田川に架かる最後の橋である。

全 景
奥は隅田川。 
浅草橋一帯は屋形船の乗り場になっており、船の係留場所でもある。

柳橋架道橋 と 柳橋
   山手線                                               柳橋  隅田川
中央区の説明板によると、柳橋が架けられたのは 1698年(元禄11年)で、柳橋架道橋よりも200年以上前の事だ。 1887年(明治20年)に鉄橋に架け替えられたが、震災で落橋してしまい、現在の橋は 1929年(昭和4年)のもの。 
ライン河の橋を参考にした永代橋のデザインが取り入れられたそうだ。

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